ブレグマンは3打数3安打1本塁打 クロシェは4Kの大活躍でレッドソックスデビュー

MLB レッドソックス アレックス・ブレグマン ギャレット・クロシェ

フォートマイヤーズ(フロリダ州)発 —

レッドソックスにとって、日曜日のグレープフルーツリーグ本拠地開幕戦(ジェットブルー・パーク)は、新戦力を披露する舞台となった。

そして、それはまさに見応えのある一日だった。

まずはアレックス・ブレグマン。今オフ最大のFA補強選手が、スプリングトレーニングのデビュー戦で早速存在感を示した。

フェンウェイ・パークと同じ寸法で設計されたこの球場で、ブレグマンはお馴染みのグリーンモンスターを標的に。
2打席目には、左翼へ豪快な2ラン本塁打を放った。


「2番・三塁」でスタメン出場したブレグマンは、1回の第1打席で右前打を放ち、最終打席となった4回裏にはモンスター直撃の二塁打をマーク。
この試合はブルージェイズに8-7で敗れたものの、3打数3安打の完璧なデビュー戦となった。

さらに、この日もう一人注目を浴びたのがギャレット・クロシェ。ウィンターミーティングで4選手とのトレードで獲得した左腕エース候補が、強烈な第一印象を残した。

初回には圧倒的な投球を見せ、三者連続三振!2回には制球を乱したが、1回2/3を投げ、1四球、4奪三振という内容だった。

ブレグマンとクロシェの二人が共通して感じたのは、スプリングトレーニングとは思えない「フェンウェイ・サウス」の熱気だった。

「これだけ多くのファンが来てくれたのは本当に助かった」とクロシェ。
「スプリングトレーニングでこれほど多くの観客の前で投げるのは初めてだったから、シーズンに向けて早くから気持ちを高めることができたよ」と語った。


「最高だったよ。今日は満員で、本当にすごかった」とブレグマンは語った。
「スプリングトレーニングの試合でこれほどの盛り上がりがあるのは素晴らしいね。確かにエネルギーを感じたよ」

ブレグマンはアストロズ時代、フェンウェイ・パークでレギュラーシーズン7本塁打、さらにプレーオフで2本塁打を記録。
この日も、ブルージェイズの右腕アンドリュー・バッシュから、左翼の巨大なフェンスを越える特大アーチを放った。

ちなみに、この球場の左翼フェンスは、本家ボストンのフェンウェイ・パークよりもさらに4フィート(約1.2メートル)高い設計となっている。

「最高の気分だったよ。スプリングトレーニングの肩慣らしとしては、ちょうどいい形になったね」とブレグマンは語った。

もちろん、ブレグマンのスイングがフェンウェイ・パークに完璧にマッチすることだけが、レッドソックスが彼を長く追い続けた理由ではない。
しかし、それが大きな要因の一つであったことは間違いない。

「今日の彼の活躍を見れば、なぜ我々がブレグマンをここに呼びたかったのか、よく分かるだろう」とクロシェも称賛した。


新チームと契約したばかりのスプリングトレーニングでは、様々な雑音がつきものだ。しかし、ブレグマンはそれらを一切気にせず、すぐにプレーに集中している。

「彼にとって、それが普通なんだ。彼の取り組み方、あの強度の高さがね」と、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は語った。
「これはスプリングトレーニングだけど、彼にとっては本気の戦いなんだ。すべての打席、すべての球に集中している。チームメートとのコミュニケーションも欠かさない。ボストンの人たちは、まだ彼のこの姿を見たことがない。でも、私は知っているし、理解している。だから、コーチとしても毎日しっかり準備しておかないといけない。彼は勝ちたがっているし、このチームの一員になりたいと思っている。そして何より、この球場のグリーンモンスターは彼にとって武器になるはずだよ。」

オフにスイング修正、ブレグマンの決意

昨シーズン、アストロズでキャリアワーストのOPS .768に終わったブレグマンは、この冬、自身のスイングを修正することを決意した。

「以前は少し体を内側に回しすぎていて、手の位置が後ろに行きすぎていた」とブレグマンは説明した。
「だから、今日は体の中でしっかり手を固定するように意識したんだ。いい感じでボールを芯で捉えられたよ。」

主力選手が集結、期待高まる開幕戦

日曜日の試合では、ついにレッドソックスの主力選手が揃って出場。
ブレグマンの他にも、トリストン・カサス、トレバー・ストーリー、セダンヌ・ラファエラがスタメンに名を連ねた。

昨季ブレイクしたジャレン・デュランも出場予定だったが、左ふくらはぎの張りにより急遽欠場。
しかし、コーラ監督はMLB Pipelineの全体2位プロスペクト、ローマン・アンソニーを代わりに起用し、彼を左翼&1番打者として抜擢した。

ブレグマンの期待感

「みんなシーズンが始まるのを楽しみにしているよ」とブレグマンは語った。
「全員がこのシーズンにワクワクしているし、目標達成のためにやるべきことも分かっている。フロリダでの準備期間を大切にして、シーズンに向かいたいね。でも、今日は本当に気持ちよかった。みんなが球場に来たとき、笑顔だったのが印象的だったよ。」

そして、チームメートとして投球を見守ることになったギャレット・クロシェについても言及。

「彼は素晴らしかったね」とブレグマン。
「初回に三者連続三振を奪っていたし、彼のボールは本当に電光石火のような鋭さだった。ここ数年、彼と対戦するのは本当に厄介だったけど、今はチームメートになれて嬉しいよ。」

イアン・ブラウン:MLB.comレッドソックス担当
引用元:mlb.com

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