▶ ERAとは?
ERA(Earned Run Average)は、投手が自責点をどれだけ抑えているかを表す指標で、いわゆる「防御率」として広く使われています。

💡 簡単に言えば、「投手が9イニング投げた場合、平均して何点取られるか」を示します。
▶ 計算式と例
ERA =(自責点 ÷ 投球回数)× 9
自責点:投手自身に責任のある失点
投球回数:投手が投げた合計のイニング数
▶ ERAの目安と評価
ERAの値 | 評価 |
---|---|
2.00以下 | エース級(圧倒的な抑え) |
2.01〜3.00 | 非常に優秀な成績 |
3.01〜4.00 | リーグ平均〜まずまず |
4.01〜5.00 | やや不安定 |
5.00超 | 改善の余地あり |
▶ 実例:山本由伸の2025年東京シリーズ開幕戦
自責点:1
投球回数:5回
ERA = (1 ÷ 5) × 9 = 1.80
👉 ERAが「1.80」というのは、9回で1.8点しか取られない計算になり、非常に優秀な成績です。
▶ ERAの活用ポイントと注意点
◉ 長所
- 投手の**「失点をどれだけ防いでいるか」**を一目で把握できる
- MLBやNPBの投手ランキングの基本指標として使われる
◉ 注意点
- **守備のエラーによる失点は含まれない(=自責点に含まれない)**ため、必ずしも「実際の失点」と一致しない
- 球場の広さや守備力など投手以外の要素の影響を受ける
▶ 関連用語リンク
▶ よくある質問(FAQ)
Q:ERAは低い方が良い?
→ はい。ERAが低ければ低いほど「失点を防ぐ力が高い投手」と評価されます。
Q:ERAと実際の失点は違うの?
→ はい。自責点にカウントされない失点(例:エラー絡み)はERAには含まれません。
▶ まとめ
ERA(防御率)は、投手の能力を最も基本的に示すスタンダードな指標です。
ただし、守備の影響や球場環境なども絡むため、他の指標(WHIPやFIPなど)と併せて見るとより正確な評価ができます。