K/9とは?【9回あたりの奪三振数を示す投手指標】

▶ K/9とは?

**K/9(Strikeouts per 9 innings)**は、投手が9イニング(1試合)あたりに何個三振を奪ったかを示す指標です。
「奪三振の多さ」を表す代表的な数字で、パワーピッチャーかどうかを判断する基準としても使われます。

💡 「K」は三振(strikeout)の略記です。

▶ 計算式

K/9 =(奪三振数 ÷ 投球回数)× 9

▶ K/9の目安と評価

K/9の値評価
12.0以上超ハイレベル(剛腕エース)
10.0〜11.9優秀な奪三振能力
8.0〜9.9リーグ平均〜やや上
6.0〜7.9平均的
5.9以下奪三振が少ないタイプの投手

▶ 実例:山本由伸の2025年3月29日タイガース戦

投球回数:5回
奪三振:10

K/9 = (10 ÷ 5) × 9 = 18.0

👉 K/9 = 18.0
これはMLBでもトップレベルの奪三振率です!

▶ K/9の活用ポイントと注意点

✅ 長所

  • 三振を奪う力があるか一目で分かる
  • 守備に頼らない「自力アウト」がどれだけ取れているか評価できる

⚠ 注意点

  • コントロール(四球)や被打率とは別の指標なので、K/9が高くてもWHIPやERAが悪い場合もある
  • 一部リリーフ投手は登板イニングが短いためK/9が高くなりがち

▶ 関連用語リンク

▶ よくある質問(FAQ)

Q:K/9が高ければ良い投手?
→ 一般的には「打者を圧倒できる投手」と評価されます。ただし、四球や被安打が多いと総合的には良くない場合もあります。

Q:先発とリリーフでK/9はどう違う?
→ リリーフ投手の方が短い回で全力投球できるため、K/9が高くなる傾向があります。

▶ まとめ

K/9は、投手がどれだけ自力で打者を抑え込めるかを示す、現代野球において重要な評価指標です。
特に奪三振力のある投手は、ピンチでも頼れる存在として重宝されます。

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