▶ K/BBとは?
**K/BB(Strikeouts to Walks Ratio)**とは、投手が記録した奪三振数(K)と与えた四球数(BB)の比率を示す指標です。
「1つの四球を出す間に、何個の三振を奪えているか?」を表しており、投手の制球力と支配力のバランスを測る指標として注目されています。

💡 三振が多く、四球が少ない投手ほどK/BBは高くなります。
▶ 計算式
K/BB = 奪三振数 ÷ 与四球数
▶ K/BBの目安と評価
K/BBの値 | 評価 |
---|---|
5.00以上 | エリート投手(精密+剛腕) |
4.00〜4.99 | 非常に優秀なコントロールと奪三振力 |
2.50〜3.99 | 平均以上〜安定感あり |
1.50〜2.49 | やや不安定 |
1.49以下 | 制球力に課題がある |
▶ 実例:山本由伸の2025年3月29日タイガース戦
与四球数:2
奪三振数:10
K/BB = 10 ÷ 2 = 5.00
👉 K/BB = 5.00 は非常に優秀で、支配力+制球力を兼ね備えた投手であることを示します。
▶ K/BBの活用ポイントと注意点
✅ 長所
- 奪三振(K)と四球(BB)という投手にとって最も重要な2つの要素を1つの指標で評価できる
- コントロールの良さと球威のバランスを見極められる
⚠ 注意点
- 与四球が極端に少ないと、少しの三振差でも数値が大きく変動する(母数が小さい場合は慎重に判断)
- 長所としても短所としても、「平均値よりかなり高い or 低い」場合のみに注目すべき
▶ 関連用語リンク
▶ よくある質問(FAQ)
Q:K/BBは高ければ高いほど良い?
→ はい。ただし、登板数が少ないと信頼性が下がるので注意が必要です。
Q:四球を出さないけど三振も取らない投手のK/BBは?
→ その場合、K/BBは低くなりがち。この指標は「三振を取れるか」も重視されます。
▶ まとめ
K/BBは、投手がどれだけ「無駄な四球を出さず、確実にアウトを取っているか」を評価できる重要な指標です。
支配力と安定感のバランスを知りたいときに最適な数字であり、K/9やBB/9とあわせて使うことで投手の特徴をより深く把握できます。