ARMとは?【送球でどれだけ失点を防いだかを示す指標】

▶ ARMとは?

ARM(Outfield Arm Runs)とは、外野手の送球によって失点を防いだ度合いを示す守備指標で、UZRの構成要素のひとつです。

💡 外野守備での「レーザービーム」など、送球でランナーの進塁や得点を阻止したプレーが数値化されます。

▶ ARMが評価する内容

進塁されずに止めた/刺したことで、何点防げたかを得点に換算

ランナーの進塁(例:1塁から3塁、2塁から本塁)を阻止したか

実際の送球結果 vs 平均的な外野手の結果との差

▶ ARMの目安と評価

ARMの値守備評価(送球力)
+5以上非常に強肩で大きな貢献あり
+2〜+4.9平均以上の送球力
−1.9〜+1.9平均的な送球力
−2〜−4.9やや弱肩・進塁されやすい傾向
−5以下守備でかなり損をしている送球力

▶ 実例

某左翼手のARM:−5.2
→ 送球の弱さから失点に繋がる進塁を多く許している

鈴木誠也の2024年ARM:+3.8
進塁阻止などで約4点分の失点を防いだと評価される

▶ ARMの活用ポイントと注意点

✅ 長所

  • 外野守備で「肩の強さ・正確さ」の貢献度を定量的に見られる
  • WARやUZRの守備評価に反映される

⚠ 注意点

  • 内野手には適用されない(あくまで外野手専用の評価指標
  • 送球されなかったケース(牽制効果)は含まれないため、すべてが反映されるわけではない

▶ 関連用語リンク

▶ よくある質問(FAQ)

Q:ARMはどの守備位置に使われる?
→ 主に**外野手(左翼・中堅・右翼)**に使われ、内野手には適用されません

Q:刺せなかったけど進塁を防いだプレーはカウントされる?
→ はい。ランナーが「進塁を諦めた」ケースでも得点防止として加点されます。

▶ まとめ

ARMは、外野手の送球による守備貢献を数値化する、肩の強さ・精度を評価する貴重な指標です。
UZRやWARに組み込まれ、**「守備の見えにくい貢献」**を正確に捉える重要なパーツとなっています。

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