アーリントン発――ドジャースの大谷翔平が父親としてチームに戻ってきました。すでに規格外のパワーを誇る大谷にとって、「父の力(Dad Strength)」とは一体どれほどのものになるのか――ドジャースの面々はそんな期待を抱いています。
大谷は父親としての特別休暇(ペアレンタリスト)から復帰し、日曜日のレンジャーズ戦(1対0でドジャース勝利)では再び1番打者として先発出場。前日には、妻・田中麻美子さんとの間に第一子となる女の子が誕生したことを公表していました。
「健康で美しい娘を産んでくれた最愛の妻に、心から感謝しています」と大谷は土曜日、自身のInstagramに投稿。「娘へ――僕たちをとても緊張させて、同時にワクワクさせてくれてありがとう」と綴りました。
大谷翔平のアクティブ・ロースター復帰に伴い、エディ・ロサリオはDFA(事実上の戦力外)となりました。ドジャースが遠征に出る中、大谷は南カリフォルニアに残って妻の出産に立ち会っており、アーリントンでの最初の2試合は欠場していました。
「父親休暇って、たしか3日間与えられるんだけど、彼は赤ちゃんが無事に生まれたことを確認して、それからチームに戻ってきた」とデーブ・ロバーツ監督は語りました。「彼の“人生と仕事のバランス”の取り方は本当に見事だよ。戻ってきてくれて嬉しいし、何よりも麻美子さんと元気な女の子に恵まれたことを、本当にうれしく思ってる。」
大谷は父親リストに入る前まで、ドジャースの開幕からの全20試合に出場。打率.288、OPS.930、6本塁打、21得点という成績を残していました。
現地日曜日の試合で大谷翔平は、“父の力(Dad Strength)”――子どもが生まれた直後の試合でホームランを打つメジャーリーガーの「あるある」――を発揮することはありませんでした。それでも8回、ドジャースが無得点の均衡を破る攻撃を見せた場面では四球で出塁し、勝利に貢献しました。
“Dad Strength”の定義通りの結果とはならなかったものの、ロバーツ監督は「翔平なら、父親になったことでまた何か特別なことをやってくれるだろう」と確信しています。実際、彼はいつもそうしてきたからです。
「“Dad Strength”は実在するんだ」とロバーツ監督は試合前に語りました。「翔平の打球は今でもとんでもないパワーで飛んでいくけど、父親になった今、打球速度が120マイル(約193キロ)を超えるなんてこともあるかもしれない。まさに前代未聞の世界だよ。」
ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com