ヤンキース・コール 今季終了を意味するトミー・ジョン手術へ

MLB ゲリット・コール ヤンキース

タンパ(フロリダ州)– ヤンキースは、ゲリット・コールが2025年シーズン全休となる現実に素早く対応しようとしている。チームは、エース右腕がロサンゼルスで火曜日にトミー・ジョン手術を受ける予定であると発表した。

コールは西海岸に渡り、セドラス・サイナイ・カーラン・ジョーブ研究所でニール・エラトラッシュ医師の診察を受け、手術の執刀を任せることを決めた。ヤンキースは具体的な復帰時期を公表していないが、一般的に投手のトミー・ジョン手術からの回復には12~18か月が必要とされている。


「ヤンキースのユニフォームを着ることを夢見たときから、僕の目標はニューヨークにワールドシリーズのタイトルをもたらすことだった」とコールはInstagramでコメント。「その夢は変わっていない。今も信じているし、これまで以上に達成する決意を固めている。

「今日、最も信頼されている医療専門家たちが、僕にトミー・ジョン手術を受けるよう勧めてくれた。どのアスリートにとっても聞きたくないニュースだけど、キャリアを続けるために必要な次の一歩だと受け止めている。」

6度のオールスター選出、2023年アメリカン・リーグのサイ・ヤング賞受賞者であるゲリット・コール(34歳)は、木曜日のグレープフルーツ・リーグでの登板後に違和感を訴えた。この試合では、ツインズを相手に2回2/3を投げて6失点と苦しんだ。この結果を受けて診断検査が行われ、コール自身も「心配している」と話していた。

コールにとって2年連続でスプリングトレーニング中の故障となった。昨年3月には右肘の炎症と浮腫により、レギュラーシーズンのデビューが6月まで遅れる事態となった。

「シーズン終了時点で彼の状態は把握していたし、ワールドシリーズ後にもMRIを撮影して、問題はなかったと判断していた」と、アーロン・ブーン監督は月曜日に語った。「冬のトレーニングや投球プログラムも順調に進んでいた。

「でも、彼のキャリアを考えれば、これまでの登板数や昨年経験したことを踏まえると、こうしたリスクは常にあるんだ。」


コールはヤンキースとの契約があと4年、1億4400万ドル残っている。彼はワールドシリーズ後にオプトアウトを選択したが、その後2020年に結んだ契約通りに継続することで球団と合意した。

コールは自身の投稿で次のようにコメントしている。
「まだやれることはたくさんあるし、この先のリハビリに全力で取り組む覚悟だ」
「毎日リハビリに励み、2025年のヤンキースをサポートし続ける」
「このゲームが大好きだし、競争することが大好きだ。そしてマウンドに戻るのが待ちきれない――今よりさらに強くなって。すぐにまた会おう!」

ヤンキースに相次ぐ負傷者

今春、ヤンキースはケガ人の続出に苦しんでいる。ローテーションでは、ア・リーグ新人王のルイス・ヒルも右広背筋の損傷で少なくとも3カ月の離脱が確定。さらに、指名打者ジャンカルロ・スタントン、内野手DJ・ルメイヒューらが開幕を故障者リストで迎える見込みとなっている。

今後のローテーション

コールが離脱したことで、ヤンキースの先発陣は以下の顔ぶれに

  • マックス・フリード
  • カルロス・ロドン
  • マーカス・ストローマン
  • クラーク・シュミット

また、新人のウィル・ウォーレンがローテーションの最後の枠を争う筆頭候補となっている。


25歳のウィル・ウォーレンは、この春11回2/3を投げて防御率1.54を記録している。昨シーズンはメジャーで6試合(先発5試合)に登板し、0勝3敗、防御率10.32という厳しい成績だった。

カルロス・カラスコとアラン・ウィナンズの両名(ともに招待選手)もローテーション入りを争っている。

ブーン監督のコメント

「ゲリット・コールの穴をどう埋めるかについて、ごまかしは効かない。彼がチームにとってどれほど重要な存在か、我々は理解している」とブーン監督。

「残念ながら、これも野球の一部だ。昨年のこの時期も彼を2カ月間欠いていたが、その間に他の選手がチャンスを掴み、ステップアップした。何が起ころうと、我々はコールを全力でサポートし、回復に努める。そして、それがチーム全体の目標や期待を変えることはない」。


ブライアン・ホック:MLB.comヤンキース担当
引用元:mlb.com

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