▶ Range Runs(RngR)とは?
Range Runs(RngR)は、野手がどれだけ広い守備範囲でヒットを防いだか/防げなかったかを点数で示す指標です。
これはUZRの構成要素の一つであり、特に内野手や中堅手など「打球を捕りに行く守備」が求められるポジションで重要です。

💡 簡単に言えば「打球をどれだけ捕ったか?」の貢献を得点に換算したものです。
▶ 計算の仕組み(イメージ)
- 打球の方向・速度・距離・タイプ(ゴロ、フライなど)から「平均的な選手が捕れる確率」を推定
- 実際にそのプレーを成功 or 失敗したかを比較
- 差分を「得失点」に換算してRngR値として加算
▶ RngRの目安と評価
RngRの値 | 守備範囲の評価 |
---|---|
+10以上 | 守備範囲が非常に広い(名手) |
+5〜+9 | 平均以上の守備範囲 |
−4〜+4 | 平均的 |
−5〜−9 | 守備範囲がやや狭い |
−10以下 | 守備範囲に大きな課題 |
▶ 実例(仮)
三塁手B:RngR −6 → 打球に追いつけないことが多く、守備で6点損している
遊撃手A:RngR +11 → 守備範囲で約11点分のヒットを防いだと評価される
▶ RngRの活用ポイントと注意点
✅ 長所
- 「捕れた/捕れなかった」だけでなく、捕れる確率との比較なので客観性がある
- UZRの中核であり、守備範囲が評価される重要な要素
⚠ 注意点
- 単体では送球やエラーを含まない(※UZR全体で判断すべき)
- 守備位置によって影響力に差が出る(中堅手や遊撃手はRngRの変動が大きい)
▶ 関連用語リンク
▶ よくある質問(FAQ)
Q:RngRが高ければ守備がうまい?
→ はい、特に「打球への反応速度や移動能力が高い」と評価されます。ただし、送球ミスなどは別指標で評価されます。
Q:打球を多く処理している選手ほど有利?
→ 基本的にはそうですが、処理した打球の“質”も考慮されるため、単純な数ではありません。
▶ まとめ
Range Runs(RngR)は、守備範囲による守備貢献を定量的に示す、守備の“動きの良さ”を表す指標です。
UZRの中でも中心的な役割を担うこの数値は、特に守備重視のポジションでの評価において欠かせません。