メジャーリーグ(MLB)と各球団、提携企業、そしてジャッキー・ロビンソン財団は、今年も「ジャッキー・ロビンソン・デー」を通じて、ドジャースの伝説的選手ジャッキー・ロビンソンの功績を称える取り組みを行います。記念日は火曜日に迎えます。
最大のトリビュートは、例年通りフィールド上で展開されます。MLBの全選手およびコーチングスタッフは、試合中にロビンソンの背番号「42」を着用し、球団カラーに関係なくすべてドジャーブルーの「42」で統一されます。選手、監督、コーチ、そして審判員も、帽子のサイドに「42」の記念パッチをつけます。
さらに、試合前のバッティング練習ではナイキの「Breaking Barriers(壁を壊す)」Tシャツを着用し、記念のベースジュエル(塁の装飾)やスターティングラインアップカードも用意されます。ファン向けには、ロイヤルブルーのソックスやロビンソンをテーマにしたグッズが球場内のショップなどで販売される予定です。
リーグ全体でのその他の取り組みとしては、元プロソフトボール選手のAJ・アンドリューズが出演する、MLBネットワーク制作のジャッキー・ロビンソン追悼ビデオが試合前に放映されます。このビデオは、MLB.com、MLBネットワーク、MLBの各種SNSなどでも配信される予定です。
また火曜日には、MLB本部でのボランティアイベントも実施され、ボランティアたちが200個の衛生キットを作成し、ヘンリー・ストリート・セトルメント(Henry Street Settlement)の「CONNECTプログラム」に寄付されます。このプログラムは、精神的な困難に直面する人々を支援する取り組みです。
一方、ナイキ主催の「Reviving Baseball in Inner Cities(都市部の野球振興)」プログラムの参加者たちは、ニューヨークにある「ジャッキー・ロビンソン博物館」を見学し、ロビンソンの功績について学びます。この見学イベントには、MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏、ロビンソンの妻レイチェル・ロビンソン氏、MLBネットワークの司会者で元選手のハロルド・レイノルズ氏、そしてヤンキースで活躍した元投手で現在はMLBコミッショナー・アンバサダープログラムの一員であるCC・サバシア氏とデルリン・ベタンセス氏も出席します。
火曜日にはその他にも、ジャッキー・ロビンソンに関連した特別プログラムが一日を通してMLBネットワークで放送されるほか、ゲーム『MLB The Show』でもロビンソンの功績を称える特別モードが登場します。
MLBネットワークでは、エミー賞にノミネートされたばかりの番組『MLB Central』(米東部時間 午前10時)や、エミー賞受賞歴のある『MLB Tonight: National Pregame Show』(同 午後5時)にて、ハロルド・レイノルズ氏がジャッキー・ロビンソン博物館から生中継でリポートを行います。
またスタジオ42からの特別コーナーでは、ロビンソンの背番号42に敬意を表し、現在NCAAディビジョン1でプレーしている「MLB Develops」プログラム出身の5選手がインタビューに登場します。出演するのは以下の選手たちです:
- アルトン・デイビス2世(ジョージア大学)
- トロイ・サンダース(グランドキャニオン大学)
- RJ・オースティン(ヴァンダービルト大学)
- オリバー・サービス(テキサス大学)
- エディ・キングJr.(ルイビル大学)
彼らは皆、ジャッキー・ロビンソンへの敬意を込めて背番号「42」を身につけてプレーしています。
最後に、フロリダ州ベロビーチにある「MLBジャッキー・ロビンソン・トレーニング・コンプレックス」では、マイナーリーグの傘下チームであるクリアウォーター・スレッシャーズとパームビーチ・カージナルスの試合が開催されます。会場となるのは、かつてロビンソン自身もプレーした歴史的なホルマン・スタジアムです。
開門は米東部時間午後5時、試合開始はロビンソンの背番号にちなんだ「6時42分」が予定されています。
この試合はMLB、ジャッキー・ロビンソン・トレーニング・コンプレックス、そしてインディアンリバー郡のユナイテッド・ウェイの共催で行われ、地域の重要なプログラムや福祉支援への資金を集めるチャリティイベントでもあります。
MLBは2004年に4月15日を正式に「ジャッキー・ロビンソン・デー」と制定し、1947年にロビンソンがドジャースでメジャーデビューを果たし、リーグの人種の壁を打ち破った日を記念しています。
ジェイソン・フォスター:MLB.com記者
引用元:mlb.com