レンジャーズは現地月曜日、フリーエージェント市場でトップクラスの捕手の一人とされるカイル・ヒガシオカと2年契約を結んだと発表しました。この契約は総額1250万ドルで、2025年に575万ドル、2026年に675万ドルが支払われます。また、2027年には700万ドルの相互オプション(バイアウト金100万ドル)が含まれています。
ヒガシオカは2008年にヤンキースからドラフト7巡目で指名され、その後15年以上にわたり同組織に所属していましたが、マイケル・キング、ジョニー・ブリトー、ドリュー・ソープ、ランディ・バスケスとともにフアン・ソトとの大型トレードでパドレスに移籍しました。
ヒガシオカはレンジャーズの先発捕手ジョナ・ハイムと出場時間を分け合う見込みです。ハイムは過去2シーズンでそれぞれ131試合に出場しています。捕手の補強はレンジャーズにとってポジションプレイヤーの中で最大の課題でしたが、依然として先発ローテーションとブルペンを含む投手陣の補強が主なニーズとして残っています。
ヒガシオカは昨シーズン、自身最高のパワーを発揮しました。打率は.220にとどまりましたが、84試合で17本塁打を記録し、最終的には.476の長打率をマークしました。また、10月のプレーオフでも活躍を見せ、パドレスがブレーブスをスイープしたワイルドカードシリーズの両試合で本塁打を放ち、さらにドジャースとのNLDSでも1本の本塁打を加えました
ヒガシオカはそのパワーにより、必要に応じて短期間の先発捕手としての役割を果たすことができる一方で、主にバックアップ捕手として活躍してきました。特にフレーミングの技術に優れています。しかし、ブロッキングや盗塁阻止といった守備面では一貫性に欠けることがこれまでの課題とされてきました。2023年以降、ヒガシオカの「Blocks Above Average(平均以上のブロック)」は-20で、これはMLBで2番目に低い数字です。また、2024年にはポップタイムの平均値が資格のある捕手の中ではそれほど結果を残せていません。
レンジャーズの捕手コーチであるボビー・ウィルソンは、守備に優れた捕手を育成することで知られています。彼が指導した選手には、2022年にヤンキースへトレードされてゴールドグラブ賞を受賞したホセ・トレビーノや、2023年に同賞を受賞したジョナ・ハイムが含まれます。
ヒガシオカはメジャーリーグで8シーズンプレーし、通算打率.212、出塁率.255、長打率.412、本塁打57本、通算OPS+は81という成績を残しています。
一方、過去3シーズンにわたってレンジャーズの正捕手を務めてきたハイムは、2023年のゴールドグラブ賞受賞とオールスター戦先発選出後、2024年には成績が低下しました。同年のwRC+は70で、資格のある打者が対象の場合、MLBで下位5位以内に入る数字でした。ハイムの2024年の成績は、打率.220、出塁率.267、長打率.336、OPS+は72にとどまりました。
レンジャーズは2024年シーズンを、オフシーズンに獲得したアンドリュー・キズナーをハイムのバックアップ捕手として迎えました。しかし、キズナーはテキサスで打率.167と苦戦し、その結果、ハイムが大部分の出場機会を担うことになりました。その後、8月にキズナーが戦力外通告を受け、チームはトレード期限でカーソン・ケリーを獲得。これにより、捕手の役割がほぼ半々に分担される形となりました。トレード期限以降、ハイムは38試合に出場し、ケリーは31試合に出場しましたが、ケリーはシーズン終了後にFAとなりました。
ヒガシオカの加入により、ハイムのバックアップとして必要とされていた捕手の層が厚くなり、また投手陣をうまくリードできるベテラン捕手が加わることになりました。
ケネディ・ランドリー:レンジャーズ担当記者
シャンティ・セペ=チェプル:MLB.com記者
引用元:mlb.com