ブレグマンのボストンでのポジションは? 依然として興味深い…

MLB レッドソックス アレックス・ブレグマン 吉田正尚

フォートマイヤーズ(フロリダ州)――レッドソックスの一員として初めてバッティング練習を行う前に、アレックス・ブレグマンはフェンウェイ・サウス・コンプレックスのフィールド3で、土曜日の午前10時45分ごろにフェンス越しでファンのサインに応じた。

「あと2枚書いたらストレッチしなきゃ」と、熱心なファンに伝えたブレグマンは、「スプリングキャンプの間はずっとここにいるよ」と約束した。

しかし、1週間後に開幕するグレープフルーツリーグの試合で、ブレグマンがどのポジションに就くのかは依然として不透明なままだ。


ブレグマンとレッドソックスは3年総額1億2000万ドルの契約に合意し、契約には最初の2シーズン終了後にオプトアウトできる条項(および一部の支払いの延期)が含まれている。この契約は水曜日の夜に合意に達し、土曜日の朝に正式発表された。

しかし、アレックス・コーラ監督とレッドソックスのフロントオフィスはまだ調整中の課題を抱えている。ブレグマンは昨シーズン、アメリカン・リーグの三塁手としてゴールドグラブ賞を受賞した。

そして、その三塁手というポジションは、ボストンの看板選手であるラファエル・デバースがキャリアを通じて守ってきたポジションでもある。

ブレグマンが二塁へコンバートされる可能性があるとの憶測もある。レッドソックスは近年、二塁手の安定したレギュラーを確保できていないためだ。

しかし、コーラ監督がこの件についてまだ決断を下していないことから、ブレグマンが三塁に留まり、デバースが指名打者または一塁へ移る可能性も残されている。

「そのことについては、もう少し後で話し合うことになるだろう」とコーラ監督は語った。
「現時点では、ロースター編成を含めてさまざまな調整が進行中だ。最終的な決定は、必要なタイミングで下すつもりだ」。


昨年10月に右肩の関節唇手術を受けた吉田正尚は、現在の指名打者(DH)としての地位を維持している。開幕戦までに復帰する可能性はあるが、確実とは言えない。

また、強打者として期待されるトリストン・カサスは一塁手に固定されているが、昨シーズンは左脇腹の負傷により4か月間離脱していた。

ブレグマンは土曜日にメディア対応を行わなかった。彼の記者会見は日曜日の午前8時30分にフェンウェイ・サウスの施設で行われる予定であり、エージェントのスコット・ボラス、アレックス・コーラ監督、チーフ・ベースボール・オフィサーのクレイグ・ブレスローが同席する予定だ。

ただし、この記者会見でもブレグマンの守備位置は明かされない可能性が高い。
コーラ監督は、新加入の右打者ブレグマンを打線の上位3番以内に組み込む方針を明言した。
デバースとブレグマンは2番と3番を打つと予想されるが、打順の順番はまだ決まっていない。

ブレグマンと他の内野手は土曜日の公式な守備練習には参加しなかった。この日は野手にとって非公式の自主トレーニング日だったためだ。チーム全体の正式な初回練習は月曜日に予定されている。

この日、ブレグマンは人工芝の小さなフィールドで軽めの守備練習を行い、二塁から5回ほど送球をこなした。

もしブレグマンが二塁にコンバートされることになっても、コーラ監督はスムーズに適応できると確信している。ブレグマンはキャリア通算で129試合のショート経験があり、ショートを守れるほどの運動能力があれば二塁をこなすのは問題ないとされる。実際に、メジャーで二塁を守った経験は9試合(先発2試合)ある。

「彼は素早い手の動きと優れたフットワークを持っている」とコーラ監督は語った。
「これまで何度かプレーしたこともある。試合数は少ないが、ハイライトを見る限り、非常にクリーンなプレーをしている。彼は優れた内野手で、正しいステップの使い方を理解している。手も柔らかいし、肩の強さもある」。

しかし、ブレグマンをこれまで通り三塁で起用し、強打のデバースを負担の少ないポジションに移すという選択肢もある。昨シーズン、デバースは両肩の問題に悩まされ、終盤のパフォーマンスが低下した。2022年にはハムストリングの負傷に苦しみ、シーズン後半に成績が落ち込んだ。

コーラ監督はまだ正式な決定を下していないが、さまざまな選択肢については積極的に議論している。

「ブレグマンはゴールドグラブを獲得した三塁手だ」とコーラ監督。
「二塁の経験は多くないが、彼ならゴールドグラブ級の二塁手にもなれると信じている。ただし、ロスター構成やチームにとって最適な打線のバランス、さらに他の選手との競争といった要素も考慮しなければならない」。

「彼は3月27日の開幕戦(対レンジャーズ戦)に出場する。それは保証するよ」とコーラ監督は断言した。
「ただ、どのポジションでプレーするかは、また後で話し合おう」。

デバースの存在だけが、ブレグマンの最適なポジションを決める上での要因ではない。

MLB Pipelineの全体7位プロスペクトであるクリスティアン・キャンベルが、開幕ロースター入りを目指しており、現時点でのロスター構成を考えると二塁が最も適したポジションとなる。

「最終的に、ロースターに関して決断を下さなければならない」とコーラ監督は語った。
「全体的に厳しい決断が求められることになる。選手がマイナーに送られることもあれば、異なるポジションでプレーすることになる選手も出てくるだろう。それが監督の仕事の一部だ。チームが勝つために決断を下す必要がある。それもまた重要な要素の一つだ」。

イアン・ブラウネン:MLB.comレッドソックス担当シニア記者
引用元:mlb.com

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