野球が本格的に戻ってきた!
土曜日はスプリングトレーニングの試合が本格的に始まり、全30球団が一斉に試合を行う最初の1日となった。これは昨年9月以来の出来事だった。
ここでは、アリゾナとフロリダで繰り広げられた試合のハイライトを振り返る。新チームでの華々しいデビュー戦から、有望株による圧巻のパフォーマンスまで、見どころ満載の一日だった。
メッツ 6 – 2 アストロズ
ソト&ホルムズ、新天地で鮮烈デビュー!
史上最高額となる15年総額7億6,500万ドルの契約を結び、メッツに加入したフアン・ソトが、早速チームのファンを魅了。メッツでの初打席で本塁打を放ち、鮮烈なスタートを切った。
また、メッツのもう一人のオフシーズン補強組も見事なパフォーマンスを披露。リリーフから先発に転向したクレイ・ホルムズは、アストロズ戦で34球(うち26球がストライク)を投げ、3回を完全投球。新天地での期待に応える圧巻のデビューとなった。
レッズ 6 – 3 ガーディアンズ
エリー・デ・ラ・クルーズ、シーズン本番さながらの仕上がり!
エリー・デ・ラ・クルーズが左右両打席から本塁打を放つ圧巻のパフォーマンス!
スプリングトレーニング初打席では、クリーブランドの右腕トリストン・マッケンジーから450フィート(約137メートル)の特大アーチを右中間に放った。
さらに、2本目の本塁打は、今度は左腕ローガン・アレンを相手に逆方向へ豪快に運ぶ一発。レッズの若きスターが、すでにシーズンさながらの仕上がりを見せた。
その後、捕手のウィル・バンフィールドが3ラン本塁打を放ち、レッズが試合の主導権を握った。
ブルージェイズ 6 – 4 ヤンキース
ヤンキース、チャレンジ成功からジョーンズが一発!
MLBで今春初めて試験導入された「自動ボール・ストライク判定(ABS)チャレンジシステム」を、ヤンキースの有望株スペンサー・ジョーンズが有効活用。
6回、指名打者エバ―ソン・ペレイラが見逃し三振の判定にチャレンジし、これが成功。三振でイニング終了かと思われた場面が、二死からの四球に変わった。
その直後、スペンサー・ジョーンズが今春1号となる逆方向への本塁打を放ち、ヤンキースが初得点を記録した。
ツインズ 3 – 1 ブレーブス
サイ・ヤング賞受賞のセール、春初登板で圧巻の投球!
ナ・リーグの現サイ・ヤング賞受賞投手、クリス・セールがスプリングトレーニング初登板で完璧な投球を披露!
ツインズ戦で21球(うち14球がストライク)を投げ、2回をパーフェクトに抑えた。
試合後、セールは「最初の登板を終えられてよかった」と語った。
「登板前はいつも緊張するんだ。だから[クラブハウスで]ウロウロしていたし、イニングの合間も永遠に感じた。でも、いい形でスタートを切れて本当に良かったよ」
ナショナルズ 6 – 3 アストロズ
ハッセル、勝負強い一打で試合を決める!
フアン・ソトのトレード(2022年夏)でパドレスからナショナルズへ移籍したロバート・ハッセル三世にとって、今季は正念場のシーズンとなる。
この外野手は過去2シーズンのマイナーリーグでOPS .650未満と低迷していたが、昨年のアリゾナ・フォールリーグでは好調(4本塁打、OPS .877)を見せた。
そして今春のスタートも好調!
土曜日の試合では、3-3の同点で迎えた9回表に満塁走者を一掃するタイムリーツーベースを放ち、ナショナルズを勝利に導いた。
パイレーツ 10 – 5 オリオールズ
ゴルスキー、グランドスラムを含む2本塁打で大暴れ!
パイレーツの外野手マット・ゴルスキーが2本塁打、6打点の大活躍!
この試合ではグランドスラム(満塁本塁打)を含む2本のアーチを放ち、チームの勝利に大きく貢献した。
27歳のゴルスキーは現在ノンロスター招待選手(NRI)だが、昨シーズンは3Aインディアナポリスで23本塁打、OPS.841を記録しており、メジャー昇格を狙っている。
また、パイレーツはDJ・スチュワートも2安打3打点の活躍。
一方、オリオールズはエマニュエル・リベラが本塁打を記録した。
ゴルスキーは、この春の活躍次第でメジャー昇格を勝ち取ろうとしているパイレーツのノンロスター招待選手の一人だ。
レッドソックス 6 – 4 レイズ
本塁打も飛び出すも、シンプソンの超美技が主役に!
レッドソックスはセダンヌ・ラファエラが今春1号本塁打を放ち、右翼手トレイス・トンプソンも本塁打&2打点の活躍。しかし、この試合で最も注目を集めたのは、レイズの中堅手チャンドラー・シンプソンの驚異的なダイビングキャッチ!
7回、ボストンの有望株マルセロ・メイヤーが放った打球は、左中間の深い位置へ伸びるかと思われたが、シンプソンが右へ素早く反応し、フルスプリントで追いついた。そして、ギリギリのタイミングで飛び込み、沈むライナーを見事にキャッチ!
この圧巻の守備が試合のハイライトとなった。
ロイヤルズ 11 – 10 ドジャース
ドジャース打線爆発も、ロイヤルズが打撃戦を制す!
ドジャースの捕手ハンター・フェドゥーシアが3安打1本塁打5打点の大活躍!
さらにマックス・マンシーも今春初打点となる同点3ランを放つなど、ドジャース打線は爆発した。
しかし、ロイヤルズも猛打で対抗!
マイケル・ガルシアが3打点を挙げ、さらに6人の打者が打点を記録するなど、チーム合計11安打で逆転勝利を収めた。
カンザスシティは6回を迎えた時点で9-5と4点ビハインドだったが、そこから終盤4イニングで6得点。
そして、9回表に2点を奪い、ついにリードを奪取し、打撃戦を制した。
ジャイアンツ 6 – 1 レンジャーズ
エルドリッジ、春のデビュー戦で豪快アーチ!
ジャイアンツの有望株ブライス・エルドリッジがメジャーキャンプ初参加で強烈なインパクトを残した!
今週初め、「チームに良い印象を与えたい」と語っていた彼だが、その言葉どおりの活躍を見せた。
土曜日の試合、9回表にレンジャーズのマット・フェスタと対戦すると、110.4マイル(約177.7キロ)の弾丸ライナーで中堅へ450フィート(約137メートル)の特大本塁打を放った。
デビュー戦にして強烈な一発!ジャイアンツの将来を担う存在として、大きな期待が寄せられる。
Eldridge’s home run was literally 450 dead center 💥
— SFGiants (@SFGiants) February 22, 2025
🎥 @PavlovicNBCS pic.twitter.com/eq39Sqas2t
ロッキーズ 9 – 3 ダイヤモンドバックス
「彼は本当に素晴らしい!」
ロッキーズの有望株ザック・ヴィーンが、監督の見守る中で今春1号本塁打を放つ!
ダイヤモンドバックスの右腕ビリー・コーコランから、433フィート(約132メートル)の特大アーチを記録。
さらに、2025年シーズン最も華麗なバットフリップ(バット投げ)の候補になるかもしれないパフォーマンスを(意図せず)披露。
「彼は本当に素晴らしい選手だよ!」と、監督も大興奮の一発だった。
パドレス 10 – 3 アスレチックス
アラエス、今季も安打製造機ぶりを発揮!
昨シーズン、史上初めて3球団で首位打者を獲得したルイス・アラエスが、今春も好調なスタート!
スプリングトレーニング初戦で、最初の2打席でシングルヒットを放ち、さらに今季初打点も記録した。
また、パドレスは中堅手ジャクソン・メリルが1安打2打点の活躍。
一方、アスレチックスは右翼手ローレンス・バトラーが本塁打&二塁打を記録し、存在感を示した。
引用元:mlb.com