ピオリア(アリゾナ州)――ジェイコブ・デグロムは今春2度目のカクタスリーグ登板を終え、自身のパフォーマンスを「まあまあ」と評した。
デグロムは水曜日の午後、マリナーズとの試合で4イニングを投げ、4安打2失点、2四球3奪三振という内容で、試合は3対2で敗れた。デグロムの言葉通り、「まあまあ」だった。
「スライダーでボールを低めに集めたかったけど、思うようにいかなかった」とデグロムは語った。「プレートの真ん中に投げすぎたね。最初の打順ではなんとかごまかせたけど、今日は少しメカニクスと戦っていた感じ。着地の際に少し開きすぎていて、普段のようにマウンドをしっかり下っていけなかった。そこを修正して次に向かいたい」。
レンジャーズのエースは、試合前のブルペンでは良い感触を得ていたものの、そのメカニクスをマウンド上で維持することができなかったと語った。打者が打席に立ち始めると、肩が開きすぎるようになり、試合中にその修正を行うことができなかったという。
Jacob deGrom vs the Mariners: 4 IP, 2 ER, 2 BB, 3 K
— kennedi landry (@kennlandry) March 19, 2025
He threw 57 pitches, 36 for strikes. Fastball velo wsat around 96 mph pic.twitter.com/vogKtqVupd
デグロムの速球の平均球速は約95.5マイル(約153.7キロ)で、最速は97マイル(約156.1キロ)だった。これは、2024年の平均球速よりもおよそ2マイル(約3.2キロ)遅くなっており(当時の投球回数は10 2/3回だったが)、この球速低下はエネルギー配分の問題によるものと見られる。
デグロムは先週、「より賢く投げたい。無理に力で押すのではなく」と話し、サイ・ヤング賞級の投球を目指す中での意識改革を明かしていた。
「もっと力を込めることはできた」とデグロムは球速について語った。「でも、今日みたいに体が開いてしまう日は特に、それを意識しなければならない。しっかり着地してから力を込めたい。今日は球速をある程度コントロールして、うまくコントロールできるか試してみたんだ。でも、結局どれも満足にコントロールできなかった。ブルペンでの投球ともう1試合残っているから、その中で修正していくよ。」
この試合は、今春のカクタスリーグでのデグロムの2度目の登板だった。レンジャーズは開幕に向けて彼の調整ペースを意図的にゆっくりと進めており、本来であれば3月13日のジャイアンツ戦にも登板する予定だったが、胃腸の不調で登板を回避していた。
「健康面では問題なく、とても良い感じだよ。それが一番大事なことだ」とデグロムは語った。「今日は57球まで投げられたから、それも良かった。あとは本番に向けてしっかり調整していくだけだね。」
コディ・ブラッドフォード(肘の違和感)とジョン・グレイ(手首の骨折)の故障があるにもかかわらず、ブルース・ボウチー監督は、デグロムがローテーションの後半で先発する予定であることを明かした。デグロムは、2025年シーズン開幕シリーズ最終戦として3月30日に本拠地グローブ・ライフ・フィールドで行われるレッドソックス戦か、3月31日に始まるレッズとの敵地でのシリーズのいずれかで、シーズン初登板を迎える見込みだ。
「(ローテーションの)怪我は不運だけど、シーズンを通して先発5人だけで回すのは不可能だよ」とデグロムは語った。「だから、ジャック・ライターやクマー・ロッカー、エイドリアン・ハウザーやパトリック・マーフィーのような選手たちがいることは心強い。彼らは本当にいいボールを投げているし、選択肢はあるよ。」
ケネディ・ランドリー:MLB.comレンジャーズ担当
引用元:mlb.com