4月7日週でも日本人メジャーリーガーたちが注目のプレーを披露しました。ドジャース・大谷翔平選手はあわやサイクルヒット達成かと調子の良さを披露し、惜しくも連続出塁記録は途絶えましたが安定した成績を残しました。カブス・鈴木誠也選手は3試合連続安打を達成するなど好調を維持も、13日の試合で右手首痛のため交代し今後に不安が残ります。さらに、山本由伸投手は先発として期待通りの投球を見せ、MLBでの実力を証明しています。
今週の注目選手たちの成績を振り返りながら、彼らの今後の展開にも注目していきましょう。
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【打者成績一覧】*4月13日の試合終了時点
週間成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 6 | .292 | 19 | 8 | 0 | 1 | 1 | 2 | 2 | 3 | 0 | 9 | .370 | .870 |
鈴木誠也 | カブス | 6 | .421 | 19 | 8 | 0 | 1 | 0 | 4 | 1 | 4 | 0 | 3 | .522 | 1.048 |
シーズン通算成績
選手名 | 所属チーム | 試合数 | 打率 | 打席 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 三振 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大谷翔平 | ドジャース | 16 | .295 | 61 | 18 | 1 | 1 | 4 | 5 | 4 | 11 | 0 | 17 | .403 | .944 |
鈴木誠也 | カブス | 17 | .292 | 65 | 19 | 2 | 1 | 4 | 15 | 1 | 11 | 0 | 23 | .390 | .928 |
ドジャース・大谷翔平詳細
4月7日(ドジャース 7-8 フィリーズ @シチズンズ・パーク)
打席結果:4打数、無安打、1四球
1番DHでスタメン出場したが、第1打席から3打席連続で空振り三振。7回表の第4打席は四球を選び、チームの逆転につなげたが、9回表の先頭打者として迎えた第5打席はファーストゴロに倒れた。
4月8日(ドジャース 4-6 ナショナルズ @ナショナルズ・パーク)
打席結果:4打数、3安打、2打点、1四球
1番DHスタメン出場し、初回の第1打席でセカンドへの内野安打、3回表の第2打席で4号2ラン、5回表の第3打席で今季初の三塁打を記録。最初の3打席でサイクル安打にリーチをかけた。しかし、8回表の第4打席は見逃し三振。9回表の第5打席はフルカウントから四球を選び、快挙達成とはならなかった。今季2度目の1試合3安打をマーク。
4月9日(ドジャース 2-8 ナショナルズ @ナショナルズ・パーク)
打席結果:5打数、1安打、2三振
1番DHでスタメン出場したが、メジャー初先発のブラッド・ロードの前に2打席連続の空振り三振。第3打席はセカンドゴロ、第4打席はレフトライナーに倒れたが、第5打席でライト前ヒットを放った。開幕からの連続出塁を13試合に伸ばし、昨季から28試合連続出塁を継続中。
4月10日(ドジャース 2-3 ナショナルズ @ナショナルズ・パーク)
打席結果:4打数、2安打、1四球、1盗塁
1番DHでスタメン出場し、4打数2安打1四球1盗塁の活躍で勝利に貢献。開幕から14試合連続出塁、昨季からシーズンを跨いで29試合連続出塁となった。初回の第1打席でヒットを放ち、エドマンのタイムリー三塁打で先制のホームを踏むと、2回表の第2打席は四球で出塁。4回表の第3打席は空振り三振に倒れたものの、7回表の第4打席は内野安打を放ち、今季3個目の盗塁に成功したあと、テオスカーのタイムリーで勝ち越しのホームインとなった。9回表の第5打席はピッチャーゴロに倒れた。
4月12日(カブス – ドジャース @ドジャー・スタジアム)
打席結果:4打数、無安打、2三振
1番DHでスタメン出場。4打席で1度も出塁することができず、開幕からの連続試合出塁が14、昨季から継続していた連続試合出塁も29でストップ。
4月13日(カブス – ドジャース @ドジャー・スタジアム)
打席結果:3打数、1安打、1盗塁
1番DHでスタメン出場。初回の第1打席でライトへのヒットを放ち、今季4個目の盗塁に成功。3回裏の第2打席はセカンドゴロ、6回裏の第3打席はライトフライに倒れ、8回表途中からミゲル・ロハスが野手登板でマウンドに上がった際にDHが解除され、大谷は途中交代。
カブス・鈴木誠也詳細
4月7日(パドレス 8-7 カブス @リグレー・フィールド)
打席結果:3打数、無安打、2四球
2番DHでスタメン出場したが、四球、センターフライ、四球、レフトフライ、見逃し三振で3打数ノーヒット2四球。3試合連続のノーヒットに終わった。
4月8日(カブス 7-0 レンジャーズ @グローブライフ・フィールド)
打席結果:3打数、2安打、1打点、1四球、1盗塁
3番DHでスタメン出場し、初回の第1打席はショートゴロ併殺打に終わったが、3回裏の第2打席でサードへの内野安打を放つと、5回裏の第3打席では四球を選び、今季初盗塁を決めた。6回裏の第4打席ではダメ押しとなる7点目を叩き出すタイムリー。今季5度目のマルチ安打を記録。
4月9日(カブス 10-6 レンジャーズ @グローブライフ・フィールド)
打席結果:4打数、3安打、2打点、1四球、1三振
2番DHでスタメン出場し、初回の第1打席でレフトへのヒットを放つと、2回裏の第2打席で逆転の2点タイムリー、5回裏の第3打席でライトへのヒットを放ち、今季2度目の1試合3安打をマークした。第4打席は四球、第5打席は見逃し三振。
4月10日(カブス 2-6 レンジャーズ @グローブライフ・フィールド)
打席結果:4打数、2安打、1打点
3番DHでスタメン出場し、初回の第1打席はライトライナーに倒れたが、4回裏の第2打席で今季初の三塁打を放ち、ブッシュのタイムリーで生還。6回裏の第3打席はファーストフライに終わったものの、9回裏一死三塁で回ってきた第4打席でライトへのタイムリーを放ち、3試合連続のマルチ安打を達成。
4月12日(カブス – ドジャース @リグレー・フィールド)
打席結果:3打数、1安打、1三振
3番DHでスタメン出場して3打数1安打。連続試合安打を4に伸ばした。
4月13日(カブス – ドジャース @リグレー・フィールド)
打席結果:2打数、無安打
3番DHでスタメン出場。ドジャース先発の佐々木に対し、初回の第1打席はショートゴロ、3回表一死満塁のチャンスで迎えた第2打席はセカンドライナーに倒れた。5回表二死一・二塁のチャンスで第3打席が回ってきたが、代打を送られて交代。交代の理由が「右手首痛」と発表された。
【投手成績一覧】*3月30日の試合終了時点
週間成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 1 | 6.0 | 1勝0敗 | 0 | 0.00 | 2 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0.500 |
佐々木朗希 | ドジャース | 1 | 5.0 | 0勝1敗 | 1 | 1.80 | 4 | 0 | 2 | 0 | 3 | 1.200 |
今永昇太 | カブス | 1 | 5.0 | 0勝1敗 | 5 | 9.00 | 7 | 0 | 1 | 0 | 4 | 1.600 |
千賀滉大 | メッツ | 1 | 5.0 | 1勝0敗 | 0 | 0.00 | 5 | 1 | 2 | 0 | 4 | 1.400 |
菊池雄星 | エンゼルス | 1 | 6.0 | 0勝1敗 | 4 | 6.00 | 6 | 0 | 3 | 0 | 5 | 1.500 |
菅野智之 | オリオールズ | 1 | 4.2 | 0勝0敗 | 3 | 5.79 | 8 | 1 | 2 | 0 | 0 | 2.143 |
松井裕樹 | パドレス | 2 | 2.0 | 0勝0敗 | 1 | 4.50 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1.000 |
シーズン通算成績
投手名 | チーム | 登板 | 投球回 | 勝敗 | 自責点 | 防御率 | 被安打 | 盗塁 | 四球 | 死球 | 奪三振 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
山本由伸 | ドジャース | 4 | 22.0 | 2勝1敗 | 3 | 1.23 | 13 | 2 | 7 | 0 | 28 | 0.909 |
佐々木朗希 | ドジャース | 4 | 13.2 | 0勝1敗 | 5 | 3.29 | 11 | 3 | 13 | 0 | 12 | 1.756 |
今永昇太 | カブス | 4 | 23.1 | 2勝1敗 | 7 | 2.70 | 14 | 0 | 7 | 0 | 14 | 0.900 |
千賀滉大 | メッツ | 2 | 10.0 | 1勝1敗 | 2 | 1.80 | 8 | 1 | 3 | 0 | 12 | 1.100 |
菊池雄星 | エンゼルス | 3 | 18 | 0勝2敗 | 10 | 5.00 | 15 | 0 | 8 | 0 | 16 | 1.278 |
菅野智之 | オリオールズ | 3 | 14.0 | 1勝1敗 | 6 | 3.86 | 17 | 1 | 5 | 1 | 5 | 1.571 |
松井裕樹 | パドレス | 6 | 6.0 | 0勝0敗 | 1 | 1.50 | 3 | 0 | 2 | 0 | 12 | 0.833 |
前田健太 | タイガース | 2 | 3 | 0勝0敗 | 5 | 15.00 | 6 | 1 | 2 | 0 | 4 | 2.667 |
ドジャース・山本由伸詳細
4月12日(カブス 0-3 ドジャース @リグレー・フィールド)
ピッチング結果:6回、2安打、無失点、1与四球、9奪三振
今季4度目の先発となった山本は初回先頭から二者連続三振を奪うなど、打者10人をパーフェクトに抑える安定感抜群の立ち上がり。4回表一死からカイル・タッカーに初安打となる二塁打を許し、続く鈴木誠也にもライトへのヒットを許したものの、走塁ミスにも助けられ、ピンチを切り抜けた。5回表は三者凡退、6回表も無失点に抑え、103球の熱投で6イニングを投げ抜いた。その6回裏、トミー・エドマンの6号3ランで勝ち投手の権利を獲得し今季2勝目。
ドジャース・佐々木朗希詳細
4月13日(カブス – ドジャース @リグレー・フィールド)
ピッチング結果:5回、4安打、1失点、2与四球、3奪三振
初回先頭のハップに対しいきなり3ボールとなったが、立て直して内角直球で一ゴロに仕留めた。続くタッカーにもボールが先行し、捉えられた打球がセンターを襲ったが、パヘスがスライディングキャッチで好捕。二死から鈴木誠也をきっちりと遊ゴロに仕留め三者凡退。二回は4番ブッシュの2球目に最速となる98.3マイル(約158キロ)を計測。しかし6球目を左中間へ運ばれてしまった。メジャーで許した初の長打が本塁打となった。後続は抑えて最少失点で切り抜けた。三回は先頭をきっちりとアウトに仕留めたが、ケリーにフルカウントから四球を与えた。続くハップには右前打でつながれ、一死一、二塁のピンチ。タッカーを四球で歩かせて満塁で、鈴木を迎えた勝負の場面。ストレートを捉えられたが、二塁ベースに寄っていたエドマンの正面セカンドライナー。バックの守りに再び助けられると、さらにパヘスがホームランキャッチで窮地を救った。四回も一死から痛烈な打球が右翼線を襲ったが、テオスカー・ヘルナンデスが鮮やかなランニングキャッチで三者凡退に打ち取った。五回は一死一、二塁のピンチを招くもタッカー、代打・アマヤと打ち取ってメジャー最長の5回を投げきった。球数も最多の81球。初勝利は持ち越しとなったが、次戦につながる内容だった。
カブス・今永昇太詳細
4月10日(カブス 2-6 レンジャーズ @グローブライフ・フィールド)
ピッチング結果:5回76球、被安打7、奪三振4、与四球1、失点5
今季4度目の先発となった今永は初回にコリー・シーガーに先制の2号ソロを被弾。2回以降は3イニング連続で無失点に抑え、4回裏にマイケル・ブッシュのタイムリーで同点に追い付いてもらったが、5回表にジョナ・ハイムの3号2ラン、ジョシュ・ヤングのタイムリー二塁打、アドリス・ガルシアのタイムリーで一挙4点を勝ち越され、この回限りで降板となった。今季初黒星。
メッツ・千賀滉大詳細
4月8日(マーリンズ 0-2 メッツ @シティ)
ピッチング結果:5回77球、被安打5、奪三振4、与四球2、無失点
今季2度目の登板となったメッツの千賀は新人捕手のヘイデン・センガーとバッテリーを組み、1回表無死一・二塁のピンチを脱出。武器のフォークで思うように空振りが取れないなか、苦しいピッチングが続いたが、それでもスコアボードに「0」を並べていった。リリーフ陣の好投にも助けられ、今季初勝利を手にした。
エンゼルス・菊池雄星詳細
4月10日(エンゼルス 4-5 レイズ @ジョージ・M・スタインブレナー・フィールド)
ピッチング結果:6回、6安打、4失点、3与四球、5奪三振
1回裏に二死満塁のピンチを招き、ホセ・カバイェロにライトへの1号グランドスラムを浴びた。その後、2回表にカイレン・パリスの4号ソロ、4回表にテイラー・ウォードの1号ソロ、5回表にホルヘ・ソレアの3号ソロで、3対4と1点差に。菊池は6回裏一死一・二塁のピンチを切り抜け、104球で6イニングを投げ抜いたが2敗目を喫した。
オリオールズ・菅野智之詳細
4月13日(ブルージェイズ 1-3 オリオールズ @ロジャーズ・センター)
ピッチング結果:4回2/3、73球、被安打8、奪三振0、与四球2、失点3
今季3度目の登板で本拠地オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズで初登板の菅野智之は、1回表無死二塁からブラディミール・ゲレーロJr.にタイムリー二塁打を浴びて先制点を献上、2回表にはボー・ビシェットにタイムリーを浴びて2失点目。3回表にはアンソニー・サンタンデールに1号ソロを浴びるなど、立ち上がりから苦しいピッチングが続いた。要所では併殺打を打たせるなど、粘り強いピッチングを見せ、5回途中まで73球を投げて8安打3失点。
パドレス・松井裕樹詳細
4月9日(パドレス 4-10 アスレチックス @サターヘルス・パーク)
ピッチング結果:1回2/3、無安打、無失点、2奪三振
4回表二死一・三塁のピンチで3番手としてマウンドに上がり、6回表先頭のジャレッド・ケルニックまで打者5人をパーフェクトに抑える好リリーフでチームの勝利に貢献した。
4月12日(ロッキーズ 0-8 パドレス @ペトコ・パーク)
ピッチング結果:1回、無安打、無失点、3奪三振
8点リードの8回表に2番手としてマウンドへ。8番ハンター・グッドマンをスプリッター、9番ミッキー・モニアックをスイーパー、1番ザック・ビーンを高めの4シームで圧巻の三者連続三振に仕留めた。
ナショナルズ・小笠原慎之介情報(マイナー)
4月7日(アイアン・ピッグス戦)
ピッチング結果:4回、被安打9、失点7(自責点6)、四球0、奪三振2