マーリンズ・アルカンタラ 春キャンプで100マイル超の本気モード

ジュピター(フロリダ州)発 – メジャーリーグの打者たちは要注意。マーリンズのエース、サンディ・アルカンタラが本気モードだ。

アルカンタラは、金曜のブレーブス戦(オープン戦)で、2度も球速100マイルを超える剛速球を記録。この日行われたグレープフルーツリーグでの登板は、ロジャー・ディーン・シボレー・スタジアムで行われたが、彼が100.4マイル以上の球速を記録したのは、トミー・ジョン手術を受ける前の2023年シーズンを通じてもわずか3回だけだった。

「俺は、必要なときに速い球を投げる方法を知っている」


「今日は少し体を使って力を込めたけど、腕の状態はすごくいいし、すべてが順調だった」とアルカンタラ。「自分が健康で、強い球を投げられるということを示したかったんだ」。

29歳の右腕は、先週日曜の春季オープン戦デビューに続き、今回も2回を無失点に抑える好投。この日は30球を投げ、初回には3者凡退で締めくくった。さらに、最後の打者となったショーン・マーフィーを時速100マイルのフォーシームで見逃し三振に仕留めると、その際の球審の判定に異議を唱えたABS(自動ボールストライク判定)チャレンジも成功させた。

この試合中、アルカンタラはもう1度、ABSチャレンジでストライク判定を勝ち取る場面があった。


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2回目の登板でさらに進化を見せたアルカンタラ

アルカンタラは2回にも2本のシングルを許したものの、90マイルのスライダーで元マーリンズのホセ・デバースを三振に仕留め、さらに92.4マイルのチェンジアップでブレーブスの有望株デビッド・マケイブを三振に抑えた。

最速100.4マイル! 2024年春の先発投手最速記録

この試合で、アルカンタラはフォーシームの最速を100.4マイル(2回)、チェンジアップの最速を93.2マイル(1回)、スライダーの最速を90マイル(2回)に記録。現在のところ、100.4マイルのフォーシームは、この春の先発投手最速記録となっている。なお、タイガースのエース、タリク・スクーバルのみがアルカンタラ以外で100マイルに到達している。

2024年の登板で、100マイル超のフォーシームorシンカー、93マイル超のチェンジアップ、90マイル超のスライダーを記録した先発投手リスト

  • ヤンキース 右腕 ルイス・ヒル
  • パイレーツ 右腕 ジャレッド・ジョーンズ


監督も絶賛「サンディは素晴らしかった」

マーリンズのクレイトン・マカルー監督は、アルカンタラの投球内容に大満足の様子だった。

「サンディは素晴らしかった。特に2回でも球速が上がり、三桁に達していた。本当に”料理”していたよ。」

と冗談交じりに語り、復帰2戦目としては申し分のない出来だったと評価した。

「多少のランナーを出したのも、今の段階ではむしろ良いことだと思う。全体的に見ても非常に安定した2度目の登板だった。」

最優先は健康とスタミナの構築。もちろん、アルカンタラにとって最も重要なのは手術明けのシーズンを無事に過ごすことと、徐々にスタミナを取り戻していくことだ。

次回の登板は5日後で、3イニングを予定している。これは通常の登板間隔での調整となり、順調なステップアップといえる。

「今の段階でこれだけ投げられているのは良い兆候だ。ここからさらに球数を増やし、強度を上げていくだけだね。」

とマカルー監督も、アルカンタラの回復に自信を見せた。

クリスティーナ・デ・ニコラ:MLB.comマーリンズ担当
引用元:mlb.com

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