ある親子が、ワールドシリーズ第1戦でフレディ・フリーマンが放った歴史的なサヨナラ満塁ホームランのボールを手に入れる争奪戦に勝利しました。
ワールドシリーズ史上唯一のサヨナラ満塁ホームランから生まれたこのボールは、SCPオークションの「December Dynasty Auction(12月ダイナスティオークション)」で注目の出品物の一つとなり、現地12月13日に終了を迎えました。
オークションページ:落札価格 $1,560,000(日本円で約2.4億円)
この価格は、2022年12月にアーロン・ジャッジの62本目のホームランボールが150万ドルで落札された記録を上回りましたが、1999年に1998年シーズンのマーク・マグワイアの70本目のホームランボールが300万ドルで売却された史上最高額には届きませんでした。
オークションに出品される前、このボールはドジャー・スタジアムのライトスタンドにいる観客の群れを抜けて地面に落ちました。その瞬間、10歳のザック・ルーダーマンが他の観客たちより有利な位置にいたため、急いでこのボールを手に入れるチャンスをつかむことができました。
「本当に驚きでした」とザックは以前MLBネットワークに語りました。「ボールが地面を転がっているのを見つけて、それを父に押しやって、父が拾って渡してくれました。本当に人生で最高の瞬間でした。」
現在、多くの入札希望者がこの歴史的な記念品を手に入れようとしていますが、その運命の日の夜には争奪戦はありませんでした。
「みんな素晴らしかったです」とザックの父、ニコは語りました。「みんな祝福していて、飛び跳ねていました。みんなザックと一緒に写真を撮りたがっていました。ライトスタンドはただただ幸せな雰囲気に包まれていました。」
ルーダーマン親子の背景が、この出来事をさらに特別なものにしています。
ザックはその日、本来なら歯列矯正器具(ブレース)を外す予定でした。しかし、父親が学校に早く迎えに来て矯正歯科に連れて行こうとしたとき、ザックは両親がドジャース対ヤンキースのワールドシリーズ観戦チケットを購入していたことを知り、驚きました。
「矯正歯科の人たちはあまり嬉しそうではありませんでした」と父のニコは語りました。「でも、最終的にはそれだけの価値がありました。」
フリーマンのグランドスラムボールは、オークションに出品されている野球の記念品の中で唯一の目玉ではありません。他にも、1937年にルー・ゲーリッグが着用したヤンキースのピンストライプジャージなどの目を引くアイテムがあります。
ポール・カセラ:MLB.com記者兼編集者
引用元:mlb.com