オリオールズは右腕の菅野智之投手と1年契約に合意したと、球団が月曜日の夜に発表しました。ESPNの報道によると、この契約は1300万ドルの価値があるとされています。球団は金銭面の詳細については明らかにしていません。
菅野は、12シーズンにわたって日本プロ野球(NPB)でプレーした後、メジャーリーグに移籍します。彼は日本の最も伝統ある球団である読売ジャイアンツで長年エースとして活躍してきました。
35歳の菅野は、NPBで最も栄誉ある投手の一人です。彼は2度の沢村賞(日本版サイ・ヤング賞)受賞者であり、3度のセントラルリーグMVP、さらに8度のオールスター出場を果たしています。
菅野は2023年に負傷に苦しんだものの、2024年に見事な復活を遂げ、MVPシーズンを送っています。彼は読売ジャイアンツで24試合に先発し、15勝3敗、防御率1.67、156回2/3を投げ111奪三振を記録しました。リーグトップの勝利数を誇り、防御率でもリーグ2位にランクインしました。
菅野はジャイアンツをセントラルリーグの首位に導き、ポストシーズンでも唯一の先発登板で素晴らしいピッチングを見せました。最終的に日本一となった横浜DeNAベイスターズを相手に、7回2失点に抑える好投を披露しました。
NPBでのキャリア通算成績は、136勝74敗、防御率2.43、1,857イニングで1,585奪三振(9イニングあたり7.7奪三振)を記録しています。
菅野は多彩な球種を持ち、優れた制球力で知られています。これが彼の投手としての際立った強みです。彼の持ち球は、フォーシーム・ファストボール、シンカー、カッター、スライダー、スプリッター、カーブです。特にスプリッターとスライダーは空振りを奪う決め球として使用されています。
2024年のNPBデータによる菅野の投球レパートリーは以下の通りです:
- フォーシーム・ファストボール:使用率26% / 平均92マイル(約148キロ)
- カッター:使用率20% / 平均87マイル(約140キロ)
- スライダー:使用率20% / 平均82マイル(約132キロ)
- スプリッター:使用率17% / 平均86マイル(約138キロ)
- シンカー:使用率9% / 平均91マイル(約146キロ)
- カーブ:使用率8% / 平均77マイル(約124キロ)
菅野はこれまでにもメジャーリーグの打者と対戦し、トップクラスの選手たちを相手に好成績を収めています。彼は2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表のエースを務め、大会の奪三振数で現在メッツの先発投手である千賀滉大と並んでトップとなりました。また、準決勝ではアメリカ代表と対戦し、先発登板を果たしました。
その試合で菅野は6回を投げ、アメリカを自責点0の1失点に抑えました(最終的にアメリカが2-1で勝利)。菅野は6つの三振を奪い、ノーラン・アレナドから3度、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イエリッチ、アダム・ジョーンズからもそれぞれ1度ずつ三振を奪いました。
菅野はプロ野球で9年以上の経験があるため、NPBのポスティングシステム(大谷翔平、山本由伸、ダルビッシュ有など日本のスター選手がMLBに移籍する際に使用されるシステム)の契約交渉ルールの対象外で、国際FA選手としてMLBチームと自由に契約交渉を行うことができました。
菅野は2020-21年オフシーズンに一度読売ジャイアンツからポスティングされましたが、締切までにMLB球団と契約を結ぶことができず、ジャイアンツに残留しました。
デビッド・アドラー:MLB.com記者
引用元:mlb.com