驚異的な逆転劇、胸躍るサヨナラ勝ち、圧倒的な投球パフォーマンスまで、2024年シーズンにはすべてのチームが記憶に残る勝利を収めました。しかし、それぞれのクラブにとって、そのシーズンを象徴する勝利とは何だったのでしょうか?
その問いにMLB.comの30人のレポーターが答えてくれました。
ブルージェイズ: 5月31日ピッツバーグ戦での14回裏のサヨナラ勝ち
失望が色濃いシーズンだったブルージェイズにとって、象徴的な勝利を挙げるのは難しいですが、5月31日の時点ではまだチームが立て直せる可能性を感じていました。14回裏、デイビス・シュナイダーが放った2ランホームランは、2024年のロジャース・センターで最も大きく、熱狂的な瞬間のひとつでした。この勝利でブルージェイズは4連勝を飾り、27勝29敗という成績ながらもチームが勢いを取り戻しつつあるように思えました。残念ながらその勢いを維持することはできませんでしたが、シュナイダーの一打はクラブにとって最も記憶に残る勝利のひとつとなりました。
— キーガン・マセソン
オリオールズ: オールスター休暇前の7月14日のサヨナラ勝ち
オールスター休暇前の日曜日、ア・リーグ東地区の接戦がヤンキースのリードで終わったと思われた。9回表、オリオールズのクローザー、クレイグ・キンブレルがベン・ライスに逆転3ランホームランを打たれ、オリオールズは2点差のビハインドに。しかし、ボルチモアは9回裏、ニューヨークの守備のミスを活かして逆転劇を演じた。ショートストップ・アンソニー・ヴォルピの致命的なエラーにより、オリオールズは1点差に迫る。その後、セドリック・マリンズが2ランサヨナラ二塁打を放ち、アレックス・ヴェルドゥーゴのミスプレーもあって、オリオールズは6-5で劇的な勝利を収めた。この勝利はボルチモアのシーズン最高タイの5連敗を止め、前半戦を58勝38敗でア・リーグ東地区首位で終えた。
— ジェイク・リル
レイズ: シティ・コネクト・ウィークエンドの締めくくり、5月5日
ホワイトソックスにスウィープされた1-5のロードトリップから戻ったレイズは、何かを切望していた。彼らが見つけたのは、ジョニー・デルーカの加入と、スタイリッシュなシティ・コネクト・ユニフォームのデビューの2つだった。ユニフォームは大ヒットし、デルーカもそれに応える活躍を見せた。その週末、レイズはトロピカーナ・フィールドでメッツをスウィープし、ユニフォームを着たままで戦った。そして、デルーカが10回裏、7-6の勝利を収めるサヨナラ三塁打を放ち、悪いロードトリップを忘れさせ、5連勝の真ん中に位置する素晴らしい勝利を飾った。
— アダム・ベリー
レッドソックス: ボストン・スティール・パーティー、6月16日
2024年の父の日、フェンウェイ・パークでの試合は記憶に残るものとなった。ヤンキースとの日曜夜のライバル戦で、レッドソックスはクラブ記録となる9個の盗塁を決め、9-3で勝利を収めた。デイヴィッド・ハミルトンが4個の盗塁で先頭を切り、ジャレン・デュランも2個を記録。そのほか、セダンヌ・ラファエラ、ドム・スミス、ボビー・ダルベックもそれぞれ盗塁を成功させた。フェンウェイの観客は、この歴史的なスピード祭りに興奮し、声を上げた。「私たちにそれを期待していてください」とレッドソックス監督アレックス・コーラは試合後に言った。「私たちは限界を押し広げるつもりです。」
— イアン・ブラウン
ヤンキース: アメリカンリーグ・チャンピオンシップシリーズ第5戦、クリーブランド、10月19日
ヤンキースがアメリカンリーグのチャンピオンになったのは15年ぶり。その決定的な瞬間は、クリーブランドでの寒い夜に、フアン・ソトが彼らをワールドシリーズに導いたことだった。試合は2-2の同点で、ハンター・ギャディスが2アウト、2塁1塁の場面でソトに挑戦した。その後、ソトは素晴らしいプレートディシプリンを見せ、ギャディスが最終的に速球を投げるだろうと確信して7球の壮絶なバトルを繰り広げた。ソトはその速球を逃さず、一発で仕留めた。ヤンキースでの在籍は1年限りだったが、ペナントを決めるホームランは記憶に残るものだ。
— ブライアン・ホック
引用元:mlb.com