驚異的な逆転劇、胸躍るサヨナラ勝ち、圧倒的な投球パフォーマンスまで、2024年シーズンにはすべてのチームが記憶に残る勝利を収めました。しかし、それぞれのクラブにとって、そのシーズンを象徴する勝利とは何だったのでしょうか?
その問いにMLB.comの30人のレポーターが答えてくれました。
ブリュワーズ: 8点差からの逆転劇、9月22日
ブリュワーズは今シーズン、MLBで唯一4連敗を経験しなかったチームでしたが、その記録を守るために20年ぶりとなる大逆転劇を見せました。ダイヤモンドバックスを相手に、3回途中までに8点差をつけられ、8回を迎えた時点でも3点差のままでしたが、ブリュワーズは10-9で勝利を収めました。この逆転勝利は、2004年4月28日にレッズを相手に9点差をひっくり返して以来の大逆転劇でした。ウィリー・アダメスが3本のヒットでチームを牽引し、リース・ホスキンス、ジャクソン・チョーリオ、ブレイク・パーキンス、ギャレット・ミッチェル、サル・フレリックが複数安打で貢献。先発のフランキー・モンタスは3本のホームランを含む6本のヒットで8失点(自責7)し、3回を投げ切ることができませんでした。アダメスは試合後、「あれは信じられない光景だった」と語りました。
— アダム・マッカルビー
カージナルス: 40年ぶりのブロンクスでの勝利、8月31日
カージナルスはヤンキースを相手に6-5で勝利しただけでなく、この試合には驚くべき歴史的な意味がありました。この勝利は、2009年に開場した新しいヤンキー・スタジアムでのセントルイスの初勝利であり、ブロンクスでのヤンキース戦の勝利は1964年ワールドシリーズ第5戦(1964年10月12日)以来、実に40年ぶりでした。偶然にも、1964年と2024年の勝利投手はどちらも「ギブソン」という名前であり(ボブ・ギブソンが1964年、カイル・ギブソンが2024年)、試合の実況を担当したのも両年とも「キャリー」という名前(ハリー・キャリーが40年前、チップ・キャリーが2024年8月31日)でした。カージナルスは6-1とリードを広げ、6-2のまま進んだ試合で、ジャンカルロ・スタントンが同点満塁ホームランをわずかに逃し、最後はクローザーのライアン・ヘルスリーが9回裏に二人の走者を残しながらもオースティン・ウェルズを三振に仕留め、42セーブ目を挙げて勝利を確定しました。
— ジョン・デントン
カブス: 40年ぶりのノーヒッター、9月4日
1972年9月2日にミルト・パッパスがパドレスをノーヒットノーランに抑えてから42年近く、カブスはパイレーツを相手に12-0の大勝でノーヒットノーランを達成しました。この試合は今永昇太が7回を見事に投げ抜き、ネイト・ピアソンが8回をつなぎ、最後はルーキーのポーター・ホッジが締めるというリレー形式での達成でした。このノーヒッターは、1972年のパッパスの快挙以来、リグレー・フィールドで達成されたカブス初のノーヒットノーランでした。そして、この試合は圧倒的な勝利でもありました。シカゴの打線は17本のヒットを記録し、そのうち6選手がマルチヒットを放つなど、今シーズン最も支配的な勝利の一つとなりました。
— ジョーダン・バスティアン
パイレーツ: スキーンズのデビュー戦は乱戦の10-9勝利、5月11日
ポール・スキーンズのメジャーリーグデビューはPNCパーク史上でも最も注目された試合の一つであり、将来の新人王がその期待を裏切ることはありませんでした。彼は7つの三振を奪い、4回まで投げましたが、それで降板となり、その後の試合はブルペンが対応する乱戦となりました。カブスが6-1の劣勢を追いつく展開の中、ヤズマニ・グランダルとアンドリュー・マカッチェンのホームランで再びリードを奪い、9回にはデビッド・ベドナーがピンチを切り抜けてパイレーツが勝利を収めました。
— アレックス・スタンプ
レッズ: エリーの活躍でヤンキースに勝利、7月2日
ブロンxでの3連戦の初戦で、シンシナティはエリー・デ・ラ・クルーズの活躍に支えられました。デ・ラ・クルーズはトリプルと2ランホームランを打ち、2得点を記録し、ヤンキー・スタジアムでの初めての試合で輝きました。デ・ラ・クルーズとウィル・ベンソンがホームランを放った5回の4得点で、レッズは8人の打者を送り込み、勝利を決定づけました。
— マーク・シェルドン
引用元:mlb.com