スコッツデール(アリゾナ州)発 —
ジャスティン・バーランダー、ジャイアンツデビュー戦でカクタスリーグ初登板!
スプリングトレーニング開始から2週間、バーランダーはジャイアンツの若手投手たちに積極的に投球アドバイスを送ってきた。しかし、彼がカクタスリーグデビューを迎える前に、新しいチームメートから逆にアドバイスを受ける場面もあった。
「ここではボールの軌道や変化をあまり気にしすぎるなと言われたよ」とバーランダー。
「アリゾナでのスプリングトレーニングは初めてだから、『ここはちょっと違うぞ』とみんなに言われた。でも、自分に正直でいることも大切だと思う。」
アリゾナの乾燥した暑い空気では打球がよく飛ぶとされており、バーランダーはそれをジャイアンツとロッキーズのスプリット・スクワッド戦(2-2の引き分け)で実感することになった。
3度のサイ・ヤング賞受賞を誇る右腕は、最速96マイルを計測し、2イニングで34球を投じた。しかし、初回にロッキーズの指名打者マイケル・トグリアに甘く入ったスライダーを捉えられ、右中間へソロ本塁打を許す場面も。
この日バーランダーが許したヒットはこの1本のみ。最終的に2回1安打1四球1奪三振の内容で、ジャイアンツデビュー戦を終えた。
「明らかに、ホームランを打たれたスライダーは浮いてしまったね」とバーランダーは振り返った。
「打球が上がった時点で気づいたよ。全然落ちてこなかったんだ。入るかどうかわからなかったけど、思ったよりも結構飛んでいったね。」
42歳となったバーランダーにとって、この春の課題のひとつは「結果を気にしすぎないこと」。
アリゾナの砂漠地帯特有の気候の影響で一部の球種が通常通りに変化しない可能性があるため、過度に修正しようとしないよう心掛けている。
実際に、昨年のローガン・ウェブはスプリングトレーニング6試合で防御率10.97と散々な成績だったが、開幕戦ではサンディエゴで6回2失点としっかり結果を出した。
「ウェビー(ウェブ)が去年のスプリングトレーニングについて話してくれて、とても参考になったよ」とバーランダー。
「キャンプ中は結果が全然良くなかったのに、シーズンが始まったら思い通りに投げられたって言ってたんだ。特に俺みたいなタイプの投手は、ちょっと結果が悪いとすぐに修正しようとしてしまう。でも、必要以上にいじるべきじゃないこともあるから、そのバランスを取ることが大事だね。」
「今日は実戦初登板だったし、いろいろ考えることになるだろうな。たぶん今夜はあまり眠れないよ。」
バーランダーは今回の登板に完全に満足したわけではなかったが、昨年の同時期と比べれば大きく前進している。
昨年は右肩の故障でキャンプ中に離脱し、その後ヒューストンで開幕を負傷者リスト(IL)で迎えることになった。
「全体的に見れば、今は健康だよ」とバーランダーは語った。
「初登板にしては球速も悪くなかったし、去年よりもいい状態にある。これは大きな進歩だと思う。全体的には満足しているよ。」
「初登板だったし、新しいチーム、そしてアリゾナの環境に慣れるのが目的だった」と、
ヒューストン時代にもバーランダーとバッテリーを組んだキャッチャーのマックス・スタッシもコメント。
「彼の投球は本当に素晴らしかった。彼の実績がすべてを物語っているし、長年このリーグでエースとして君臨してきた選手だ。今日の投球も、まさにそれを証明するものだったよ。」
・中堅手のイ・ジョンフが今春1号本塁打!
月曜日の試合で、ロッキーズの右腕チェイス・ドランダーから右翼スタンドへ豪快な一発を放ち、ジャイアンツに先制点をもたらした。26歳のイは、左肩の手術から復帰後2試合で5打数2安打と順調な滑り出しを見せている。
・右腕メイソン・ブラック、オープン戦初登板で苦戦
ジャイアンツがエンゼルスに7-4で敗れたスプリット・スクワッド戦(テンペ・ディアブロ・スタジアム)で、ブラックは1回1/3を投げ4安打4失点。特に元ジャイアンツのホルヘ・ソレアに初回、特大の3ラン本塁打を浴びるなど、厳しいデビュー戦となった。
・マルコ・ルシアーノ、左翼手として2度目の先発出場で特大アーチ!
内野手から外野手への転向に取り組んでいるルシアーノは、カクタスリーグで2度目の左翼スタメン出場。
4回にエンゼルスの左腕ホセ・スアレスから中堅へ豪快なソロ本塁打を放った。
マリア・ガルダード:MLB.comジャイアンツ担当
引用元:mlb.com