キンタナ ブリュワーズと1年契約で合意

MLB ブリュワーズ ホセ・キンタナ

フェニックス発 – どの球団のGMに聞いても、「投手の層は厚ければ厚いほどいい」と答えることだろう。そんな中、ミルウォーキー・ブリュワーズが月曜日、左腕ホセ・キンタナと1年契約で合意した模様だ。

この契約はまだメディカルチェック待ちで、球団からの正式発表はされていない。しかし、契約が正式にまとまれば、36歳のベテラン左腕がブルワーズのローテーション候補に加わることになる。

ブルワーズの先発陣は現在、ブランドン・ウッドラフがトミー・ジョン手術からの復帰を目指し、DL・ホールが負傷離脱中と、課題を抱えている。その中で、経験豊富なキンタナの加入は貴重な補強となりそうだ。


キンタナ加入にイエリッチも期待

チームの主力外野手であるクリスチャン・イエリッチは、この補強について次のようにコメントした。

「チームにエネルギーをもたらすよ。今いるメンバーにも満足しているし、良いチームだと思っているけど、ホセのような実績のある選手が加わるのは間違いなくプラスになる。」

「とくに投手の層は厚くしておくべきだ。シーズンを通して多くの投手を使うことになるから、良い選手が多いほどチームのためになるよ。」

キンタナは過去にホワイトソックス、カブス、エンゼルス、ジャイアンツ、カージナルス、メッツなどで活躍し、MLB通算89勝を挙げている。正式契約となれば、ブリュワーズのローテーション争いにどのような影響を与えるか注目される。

ブルワーズ、キンタナの加入で先発陣の層を強化か

ブリュワーズがホセ・キンタナと1年契約に合意したとされる今回の補強は、チームの先発投手の層を厚くする大きな一歩となるだろう。

昨シーズン、ブリュワーズは17人の投手が先発登板し、球団最多記録に並んだほど先発ローテーションが流動的だった。その経験を踏まえ、キンタナのような実績のある投手の加入は、シーズンを通した安定感をもたらす可能性が高い。


キンタナ、2024年に復調

キンタナはここ2シーズンをメッツで過ごし、2024年シーズンには170 1/3回を投げ、10勝10敗、防御率3.75を記録した。2023年は左肋骨の疲労骨折の影響で75 2/3回の登板にとどまったが、昨シーズンはフルシーズンのローテーション投手として復調した。

元同僚のキャナ、キンタナの実力を評価

ブリュワーズのスプリングトレーニングに招待選手として参加しているマーク・キャナは、2023年にメッツでキンタナとチームメートだった。キャナは、キンタナの加入について次のように語った。

「彼はとても安定した先発投手だよ。クオリティの高い投手で、プロフェッショナルな姿勢も素晴らしい。最高のチームメートでもある。こんなに長く契約が決まらなかったのが驚きだよ。彼はどのチームにとっても重要なピースになれる選手だ。」

キンタナの加入が正式に決まれば、ブリュワーズのローテーションはより強固なものとなり、シーズンを通じた先発の安定性が向上することが期待される。


ブルワーズ、キンタナの実力をワイルドカードで痛感

ブリュワーズは昨年10月のナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ第3戦で、ホセ・キンタナの実力を身をもって知ることになった。キンタナはその試合で6回を無失点に抑え、ミルウォーキー打線を沈黙させた。

ペラルタ「彼はこの地区をよく知っている」

ブリュワーズのローテーションの柱であるフレディ・ペラルタも、キンタナの加入を歓迎している。

「彼はこの地区(ナ・リーグ中地区)を本当によく知っている。これまで何度も対戦してきたし、彼のことはみんなよくわかっている。打ち込まれているときも、素晴らしい投球をしているときも、彼は常に自信を持ってマウンドに立っている。しっかりとイニングを稼げるし、非常に競争心が強い投手。『投げたい』という気持ちを持っていることが何より重要だ。」

ブリュワーズのローテーションに安定感を

キンタナは、ペラルタ、ネスター・コルテス、トバイアス・マイヤーズ、アーロン・シバーレらとともにローテーションを形成する予定だ。ブランドン・ウッドラフもシーズン前半に復帰する可能性があるため、さらに厚みが増すことになる。

また、ブリュワーズはDL・ホール、アンディ・アシュビー、タイラー・アンダーソンの貢献にも期待しており、マイナーの有望投手たちも控えている。

キャナ「彼は安定感があり、若手の良い手本になる」

元チームメートのマーク・キャナも、キンタナの存在がチームにもたらす価値を強調した。

「彼は本当に落ち着いていて、黙々と毎日仕事をこなす。感情に流されることがなく、常に安定している。クラブハウスにいる選手として、これ以上の理想像はない。1シーズンを通して、毎日笑顔でやってきてしっかりと取り組むんだ。若手投手たちは、彼の話をできるだけ多く聞いて学ぶべきだよ。」

ブリュワーズは昨季、合計17人の投手を先発登板させるほどローテーションのやりくりに苦労した。そんな中、キンタナの加入は、経験・安定感・リーダーシップの面で大きな意味を持つことになりそうだ。

マーク・ファインサンド:MLB.comシニア・ナショナル・レポーター
引用元:mlb.com

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