タンパ(フロリダ州)― ヤンキースの先発ローテーションの層が、レギュラーシーズンの早い段階で試されることになった。昨年のアメリカン・リーグ新人王であるルイス・ヒルが、右広背筋の高度な損傷と診断され、少なくとも6週間は投球を控える必要があると、アーロン・ブーン監督が発表した。
ヒルは土曜日にMRI検査を受けた。これは、前日に予定されていたブルペンセッションを5球ほど投げたところで切り上げたためである。ヒルの損傷の重さとリハビリ期間を考えると、順調に回復したとしても、6月ごろにメジャーのマウンドへ戻るのが最良のシナリオとなる可能性が高い。
「こういう知らせを聞くのは、決していい気分ではないですね」と、ヒルは通訳のマーロン・アブレウ氏を介して月曜日に語った。「こういうニュースは予想していませんでした。本当に受け入れるのが難しい瞬間です。でも、これからどう前に進むかを考えなければなりません。どんな道のりになるにせよ。」
NEWS: Luis Gil was diagnosed with a high-grade right lat strain, according to Aaron Boone. Gil will not throw for at least six weeks. pic.twitter.com/GvDvBttU8y
— Bryan Hoch ⚾️ (@BryanHoch) March 3, 2025
ヒルは、昨シーズンに同様のケガを負ったチームメートのクラーク・シュミットに頼るつもりだと語った。シュミットは、5月26日のサンディエゴでの登板後に負傷者リスト入りし、4週間投球を控えた。その後、9月7日までメジャーのマウンドには戻れなかった。
「これは大きな筋肉で、特に投球において重要なんです」とシュミットは語った。「ごまかすことはできません。他のケガや問題なら、妥協して何とか投げ続ける方法を見つけることもあります。でもこのケガは、投げるたびに感じるし、何をするにも影響があります。」
短期的には、ヒルの負傷により、マーカス・ストローマンが開幕ローテーションに入る可能性が高まった。そこには、クラーク・シュミット、ゲリット・コール、マックス・フリード、そしてカルロス・ロドンが確定している。
ブーン監督は、この先発5人のバックアップ候補として、カルロス・カラスコ、ウィル・ウォーレン、アラン・ワイナンズの名前を挙げた。カラスコとワイナンズは、招待選手としてキャンプに参加している。
「まだ十分な層があると感じています」とブーン監督は語った。「シーズン中にこういうことが起こるのは避けられません。」
ヒルは昨シーズン、29試合に先発し、151回2/3を投げて15勝7敗、防御率3.50、171奪三振を記録。オリオールズのコルトン・カウザーを抑え、ヤンキースの投手としては1981年のデーブ・リゲッティ以来となる新人王を獲得した。
今回の広背筋の損傷は、26歳のヒルにとって新たな試練となる。彼の有望なキャリアは、過去にも右肘の再建手術によって中断され、2022年と2023年のほとんどを棒に振っている。
「シーズンを終えたときは、これからも登板を続け、競い合いたいという気持ちでいっぱいでした」とヒルは語った。「こういう知らせを聞くのは、本当に受け入れがたいものです。」
ブライアン・ホック:MLB.comヤンキース担当
引用元:mlb.com