グレンデール(アリゾナ州)—ドジャースは大谷翔平のリハビリにおいて、投球面の進行を一時的にスローダウンさせる方針を取ると、デーブ・ロバーツ監督が木曜日に明かした。これが大谷のマウンド復帰のタイムラインにどのような影響を与えるかは現時点では不明だ。
大谷は2月25日以来、ブルペン投球を行っていないが、キャッチボールは継続し、腕の状態を維持している。ただし、打者相手の投球(ライブBP)を行うのは、3月18~19日のカブス戦(東京シリーズ)を終えてからの予定となっている。
ロバーツ監督は次のように説明した。
「試合の強度が上がるにつれ、DHとしてのプレーが増えたことで、リハビリの負担を軽減するために少しペースを落とすことにしました。」
「復帰の時期については最初から明確に設定していませんでしたが、試合での負荷が増す中で、ブルペン投球も同時に強化するのは得策ではないと判断しました。そのため、少し慎重に進めることにしました。」
大谷は2月28日にカクタスリーグ初出場を果たしており、3月11日(月)と12日(火)には、初めて連続試合で指名打者(DH)として出場する予定。12日の試合がドジャースのカクタスリーグ最終戦となる。
大谷は2023年9月に右肘の手術を受けて以来、メジャーのマウンドには立っていない。 さらに、昨年11月の左肩の手術により、オフシーズンの調整スケジュールが遅れ、今季の先発投手としての準備にも影響を及ぼした。
春季キャンプの初め、ロバーツ監督とドジャースは「5月中の投球復帰が現実的」と考えていた。 その可能性は依然として残っているものの、大谷は日本遠征後に投手としての調整を再開する必要がある。
現時点ではリハビリ登板(マイナーリーグでの調整試合)を行う計画はなく、主にシミュレーションゲーム(実戦形式の練習試合)で調整を行う予定だ。
二刀流選手のリハビリには、確立されたガイドラインが存在しない。 2018年に大谷がトミー・ジョン手術から復帰した際の例はあるものの、それ以外に確実な前例はない。
ドジャースは大谷の投手復帰に関して、常に本人とトレーナー陣との密接なコミュニケーションが不可欠だと考えており、今回の決定も大谷自身とチームのメディカルスタッフの話し合いの末に下されたものだと、ロバーツ監督は説明した。
大谷の投手復帰の時期について、ロバーツ監督は具体的なタイムラインを示さなかった。
「(復帰時期については)大まかな目安を持っているだけで、現時点では分からない。」とロバーツ監督は語った。
「彼の状態や調整の進行具合を見ながら判断することになると思う。ただ、今の段階で大谷に対して何らかの期待を設定することはしたくない。」
ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com