ブリュワーズ・イェリッチ 背中の手術後初本塁打「一日ごとに良くなっている」

クリスチャン・イェリッチ ブリュワーズ MLB

イェリッチ、復帰後初ヒットが豪快弾「スイングの感触が大事」

アリゾナ州フェニックス — クリスチャン・イェリッチのスプリングトレーニング初ヒットは、手術を受けた背中の状態が万全であることを証明する一撃となった。ブリュワーズのスター選手は、エンゼルス戦(6-2で敗戦)の初回に、センター後方のバッターズアイを越えるソロ本塁打を放った。結果も素晴らしかったが、イェリッチにとっては「過程こそが最も重要だ」という。


「ポジティブなステップを踏めるのは、ホームランかどうかに関係なく良いことだ。」

「良い打席が作れたり、しっかりとしたスイングができたり、タイミングが合っていると感じることができれば、それがスプリングトレーニングで求めているもの。」

さらに、こう続けた。

「もちろん、ホームランはいつだって嬉しいよ。”まだ打てる” って自分自身に証明できるのは気持ちがいいからね。
でも、今はタイミングやリズムを作り直し、試合の中でボックスに立つことに慣れていく過程だから。」

「まだスプリングトレーニングは続くけど、日を追うごとに状態が良くなってきている。それが何よりだよ。」

監督も復帰を高く評価「しっかりバレルに当てられている」

ブリュワーズのパット・マーフィー監督も、イェリッチの復帰をポジティブに評価している。

「結果にもいろいろある。例えば、100マイルの打球を打っても、それが野手の正面に飛んだら結果はアウトだ。でも、しっかりボールとストライクが見えていることも大事だし、バットの芯に当てることも重要な”結果”の一つ。今日はイェリッチがそれを実践してくれた。」

イェリッチは、手術明けの復帰戦で本塁打を放ち、スイングの精度が戻りつつあることを示した。スプリングトレーニングを通じて、さらにコンディションを上げていけば、シーズン開幕に向けて大きな戦力となることは間違いない。

イェリッチ、パワー復活を実感「成熟した打者として必要な準備を」

クリスチャン・イェリッチは、スプリングトレーニングの最初の2試合で5打数無安打だったものの、2本のゴロによる打点を記録していた。しかし、エンゼルスの左腕タイラー・アンダーソンから放った本塁打は、彼本来の”強烈な回転力”が戻ってきたことを証明する一撃となった。

昨年8月、長年悩まされてきた椎間板ヘルニアを手術し、シーズンを途中離脱。その後の慎重なリハビリを経て、今春は制限付きのスケジュールで調整を続けている。

イェリッチは、数年前から「必要以上に練習をしない」というアプローチを取るようになったという。

「ここ数年は、必要な質の高い練習だけをするようにしている。”やりすぎ”にならないようにね。シーズンは長いから。」

そして、こう続けた。

「これは手術の有無に関係なく、打者や選手として成熟する過程だと思う。”自分にとって必要なものと、そうでないものを理解すること” こそが大事。」

ブリュワーズにとって、イェリッチの復調は極めて重要だ。今オフには主砲ウィリー・アダメスがFAでチームを離れ、チーム最多の32本塁打を失った。その穴を埋める有力候補が、昨年オールスター先発を果たし、ナ・リーグ打率・出塁率トップの復活を見せたイェリッチだ。

「”どこからパワーが生まれるのか?” という疑問は当然だね。昨年もパワーを発揮できた時期もあれば、そうでない時期もあった。」

「ただ、俺たちはいろんな形で得点できることを証明してきた。ウィリーが去年打った10〜11本の3ラン本塁打は大きな助けになったけど、彼はもういない。だから、チームとして新しい方法を見つけなきゃならない。」

「誰かがステップアップするかもしれないし、若い選手たちが経験を積んで、成長してくれるかもしれない。その積み重ねが、穴を埋めることにつながると思うよ。」

手術明けで慎重に調整を続けるイェリッチだが、豪快な一発は復調の兆しを示した。昨年のように安定した打撃を維持できれば、ブリュワーズにとって大きな戦力となることは間違いない。


イェリッチ「まだ高いレベルでプレーできると信じている」

クリスチャン・イェリッチは、自身の期待値を決して下げていない。

「今でも高いレベルでプレーできると思っているよ。」

「去年もケガをするまでは、かなり良いパフォーマンスを発揮できていたと感じている。残念ながら、ケガは突然やってきた。すごく調子が良かったのに、一気に崩れてしまったんだ。でも、それが野球というものだよ。」

そして、こう力強く続けた。

「まだ高いレベルでやれると信じている。あとは、それをグラウンドで証明するだけさ。」

イェリッチは、自身の状態が順調に回復していることを確信している。昨年の負傷離脱は痛手だったが、それ以前のパフォーマンスには手応えを感じているようだ。スプリングトレーニングでさらに調整を進め、開幕からMVP級の活躍を見せることができるか。イェリッチの復活は、ブリュワーズのシーズンの鍵を握ることになりそうだ。

アダム・マッカルビー:MLB.comブリュワーズ担当
引用元:mlb.com

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