アナハイム — このオフシーズン、フリーエージェント市場で最も積極的な動きを見せているエンゼルスは、現地月曜日早朝に左腕の菊池雄星と契約することで合意し、大きな注目を集めました。この契約は、2020年にペリー・ミナシアンがゼネラルマネージャーに就任して以来最大規模のもので、3年6300万ドル(日本円で約97億)の契約だとMLB.comのマーク・フェインサンドが情報筋から伝えています。
この契約について球団からの正式な発表はまだありませんが、MLBネットワークのインサイダーであるジョン・ヘイマンが最初に報じました。この契約はエンゼルスのローテーションを大幅に強化するもので、エンゼルスは先に右腕カイル・ヘンドリックスとも1年250万ドルの契約を結んでいます。菊池はチームのエースとして即戦力となり、2024年に99敗を喫したエンゼルスが再建を目指す上で大きな助けとなるでしょう。
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33歳の左腕である菊池は、今シーズン途中でアストロズに移籍してから、MLBキャリアで最も注目すべき活躍の一つを見せました。菊池は日本プロ野球(NPB)で8シーズンを過ごした後、マリナーズでメジャーデビューし、2022年シーズン前にブルージェイズと3年3600万ドルの契約を結びました。シアトルとトロントでの通算成績は、4.72の防御率と1.38のWHIP(与四球+被安打率)でした。
しかし、7月29日のトレードでアストロズに移籍後、菊池は大きく成長を遂げました。シーズン終盤に10試合に先発し、60イニングで防御率2.70、WHIP0.93、76奪三振を記録しました。アストロズは菊池の球種を改良し、スライダーの使用頻度を大幅に増加させたことで成果を上げました。9月にはスライダーの使用率が38.9%に達し、フォーシームの36.6%を上回り、両方の球種がより効果的になりました。
菊池は、左腕のタイラー・アンダーソン、右腕のホセ・ソリアーノやジャック・コチャノウィッチ、さらにヘンドリックスを含むローテーションに加わります。5番目の先発枠はまだ未定で、エンゼルスにはリード・デトマーズ、チェイス・シルセス、ケイデン・ダナ、サム・アルデゲリといった内部候補が揃っています。
エンゼルスはこのオフシーズンに非常に積極的な動きを見せており、スラッガーのホルヘ・ソレアーをトレードで獲得し、フリーエージェントの捕手トラビス・ダーノーやユーティリティ選手のケビン・ニューマン、さらにヘンドリックスを加え、チームの層を厚くしました。また、内野手のスコット・キンガリーをトレードで、内野手兼外野手のライアン・ノダをウェイバーで獲得しました。菊池との契約は、2022年シーズン前に救援投手ライセル・イグレシアスと4年5800万ドルの契約を結んで以来、チームにとって最大の契約となります。
菊池はまた、昨オフシーズンに大谷翔平がドジャースに移籍して以来、エンゼルスに加入する日本人選手です。それでも、大谷が6年間在籍した影響で、エンゼルスは依然として多くの日本人ファンを抱えています。
引用元:mlb.com