ロサンゼルス — いずれこうなる運命だったのだろう。
今季初の大谷翔平ボブルヘッド・ナイトとなった水曜日の夜、大谷がドジャー・スタジアムでブレーブスを相手にサヨナラ本塁打を放ち、ドジャースは6対5で劇的な勝利を収めた。これで開幕から無傷の8連勝。前年のワールドシリーズ王者としてシーズンを8勝0敗でスタートしたのは、メジャー史上初の快挙だ。
もちろん「162勝0敗」という夢の記録は現実的ではないが、追いかける価値はある。
「数学的に162勝0敗は無理ってことは分かってる」とデーブ・ロバーツ監督は試合前に語っていた。「でも、毎晩グラウンドに立つと、”今日も勝てる”っていう気持ちになるんだよ。」
ブレーブスはこの日までに開幕6連敗を喫しており、まさにドジャースとは対照的な状況だった。そんな中、8回にドジャースが1アウト一塁(走者はマイケル・コンフォート)という場面を迎えると、アトランタのブライアン・スニッカー監督は大胆な決断を下す。ウィル・スミスの打席途中で守護神ライセル・イグレシアスを投入し、5アウト・セーブを狙ったのだ。
しかし、その作戦は裏目に出た。イグレシアスはスミスに四球を与え、続くトミー・エドマンのゴロでスミスとコンフォートがそれぞれ進塁。そしてマックス・マンシーが2点タイムリーツーベースを放ち、試合を5対5の同点に戻した。
実はそのマンシー、試合序盤には2つの送球エラーを犯しており、初回と2回にブレーブスが挙げた5点はいずれも失策が絡んだ“自責点なし”の得点だった。ドジャースはその後、トミー・エドマンが2回に、コンフォートが4回に本塁打を放ち、着実に点差を詰めていった。
ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com