ロサンゼルス・ドジャースのスター選手である大谷翔平選手は、元通訳の水原一平氏に対し、不正に所持していたとされる大谷選手のサイン入り野球カードの返還を求めています。水原氏は以前、約1,700万ドルを大谷選手から詐取したとして、銀行詐欺および税務詐欺の罪を認めています。この訴訟は火曜日に提出された裁判資料に基づくものです。
裁判資料によると、水原氏は2021年11月頃から大谷選手の銀行口座にアクセスし、セキュリティ設定を変更して本人になりすますことで送金を承認していたとされています。2024年までに水原氏はその資金を利用し、eBayやWhatnotといったオンライン販売業者で約32万5000ドル相当の野球カードを購入していたとされています。
水原氏の弁護士であるマイケル・G・フリードマン氏は、この訴状についてのコメントを控えました。
今年6月、水原氏は、大谷選手のアリゾナ州の銀行口座から数百万ドルを引き出し、違法なブックメーカーとの賭博債務や自身の医療費、さらに32万5,000ドル相当の野球カードの購入に使用したことを認め、罪状を認めました。
水原氏は、銀行詐欺と虚偽の税務申告に対する有罪を認めており、2024年1月に判決を受ける予定です。これらの犯罪には、30年以上の連邦刑務所での刑が科される可能性があります。また、大谷選手に対して約1,700万ドル、IRS(内国歳入庁)に対して100万ドル以上の賠償金を負う可能性があります。さらに、グリーンカードを持つ法的永住者であるため、日本への強制送還の可能性もあります。
水原氏は、大谷翔平選手のキャリアのハイライトに数多く寄り添ってきました。たとえば、2021年のオールスターゲームのホームランダービーでの捕手役や、アメリカンリーグMVPを2度受賞した際のサポート、さらにはロサンゼルス・ドジャースとの記録的な10年総額7億ドルの契約にも関わっていました。
プライベートでは、水原氏は大谷選手の友人であり信頼できる相談相手となりました。2021年のMLBロックアウト期間中、大谷選手と話し続けるためにロサンゼルス・エンゼルスを辞職したことで知られています(ロックアウト解決後に再雇用されました)。また、報道によれば、両者の妻も交流していたとされています。
しかし、水原氏はすべてを賭けてしまい、他人のお金でサッカー、NBA、NFL、大学アメリカンフットボールに数千万ドルを賭けたものの、検察は彼が野球に賭けることはなかったと述べています。
引用元:FOX SPORTS