シンシナティ — レッズ、人気のベテラン選手と別れを告げる一方で、先発投手陣を強化するトレードを実施
金曜日、シンシナティ・レッズはカンザスシティ・ロイヤルズから右腕先発投手ブレイディ・シンガーを獲得する代わりに、二塁手のジョナサン・インディアと外野手のジョーイ・ウィマーを放出しました。
シンガー(28歳)は、この冬および翌オフシーズンの調停資格を持ち、2024年には485万ドルを稼ぎました。一方、インディアは2025年に500万ドルを受け取る予定で、来季後に調停資格を得ます。
トレード詳細
- レッズ獲得: 右腕投手 ブレイディ・シンガー
- ロイヤルズ獲得: 二塁手 ジョナサン・インディア、外野手 ジョーイ・ウィマー
「GMミーティングの少し前からロイヤルズと話をしていました。ジョナサンに興味があることを知っていましたし、我々も先発投手を補強したいと考えていました」と、レッズの野球運営部門プレジデント、ニック・クラール氏はコメントしました。
シンガーの昨季成績
カンザスシティで昨季32試合に先発登板し、179回2/3を投げたブレイディ・シンガーは、9勝13敗、防御率3.71、そして3.1のbWARを記録しました。この数字は、2024年のシンシナティ投手陣で最多の先発数と投球回数となります。
MLBキャリア通算成績
メジャー5シーズンで、シンガーは127試合(124先発)に登板し、通算36勝44敗、防御率4.28を記録しています。彼もジョナサン・インディアと同様、2018年のドラフト1巡目指名選手で、フロリダ大学出身です。
レッズ投手陣の補強
シンガーの加入は、レッズが先発ローテーションに加えた2人目の投手となります。先日月曜日には、フリーエージェントのニック・マルティネスが2025年の2,105万ドルのクオリファイングオファーを受け入れることを決めており、投手陣の強化が進んでいます。
「昨年は、先発登板した投手が16人もいました。だからこそ、耐久性があり、長いイニングを投げられ、さらにメジャーで質の高い実績を持つ選手を加えることができたのは大きいです。ローテーションを安定させる存在になると感じています」とクラール氏は述べています。「この2人はチームにインパクトと深みを与える存在になるチャンスがあります。」
予想されるレッズの先発ローテーション
レッズの先発陣には、オールスターのハンター・グリーン、ニック・マルティネス、ブレイディ・シンガーに加え、ニック・ロドロ、アンドリュー・アボット、レット・ラウダー、カーソン・スパイヤーズ、グラハム・アッシュクラフトが競争する見込みです。また、マルティネスは昨季のように先発とリリーフの両方で起用される可能性もあります。
今後の補強方針
この補強により、レッズは先発投手探しを終え、他の補強ポイントに焦点を移すと見られています。
「現時点での投手陣にはかなり満足しています」とクラール氏は語りました。「これからも引き続きチームを改善する方法を模索していきます。もちろん、ジョナサン・インディアをチームから放出するのは難しい決断でした。彼は素晴らしい選手で、大学時代にドラフトで指名しました。人柄も素晴らしく、良い家族に恵まれています。しかし、投手陣を強化するためには必要な動きだと感じました。」
間もなく28歳になるインディアは、2021年のナショナルリーグ新人王を受賞した選手です。昨シーズンは151試合に出場し、打率.248、OPS.749、15本塁打、58打点を記録しました。
「ジョナサンと話をしました。彼は休暇で家族とイタリアに滞在中だったので、連絡を取るのが少し難しかったですね」とクラール氏は述べました。「彼には、この球団やクラブハウスに多大な貢献をしてくれたことへの感謝を伝えました。彼は非常にプロフェッショナルな人物で、本当に素晴らしい人間です。」
インディアの二塁のポジションは、マット・マクレインが埋めると予想されています。このシナリオは、昨シーズンのレッズにとっても計画されていましたが、インディアが異なるポジションをこなすという形でした。しかし、マクレインは3月に左肩を負傷し手術を受け、シーズン全休を余儀なくされました。その結果、インディアが二塁手として132試合に先発出場することになりました。
シーズン終了後、マクレインはアリゾナ・フォールリーグでプレーし、健康状態が問題ないことをレッズに示しました。このことが、インディアを放出する判断を可能にしました。
「彼は通常通りのオフシーズンを過ごし、スプリングトレーニングに参加して、準備万端で臨んでくれることを願っています」とクラール氏はマクレインについて語りました。
ウィーマーは、レッズでの2試合でわずか1打席しか立っておらず、トリプルAルイビルでは30試合に出場しました。彼は7月30日のトレードで、先発投手フランキー・モンタスをブルワーズに送る際に、投手ヤコブ・ジュニスと共に獲得されました。
シニアレポーターのマーク・シェルドン氏は、2006年からMLB.comでレッズを担当し、それ以前は2001年から2005年までツインズを取材していました。
引用元:mlb.com