「奇妙な感覚」エンゼルス・トラウトが膝の痛みで途中退場 現地木曜日のプレーは希望


シアトル発 — エンゼルスにとって現地水曜日の試合は、打線のテコ入れや先発投手タイラー・アンダーソンの好投など、希望の光が見えた内容ではありましたが、最終的には9-3でマリナーズに敗れ、5連敗となりました。そして何よりも大きな懸念材料は、マイク・トラウトの負傷です。

この試合では、ロン・ワシントン監督が現地月曜日のオフ日に組み替えた新打線が、早速効果を発揮。4月17日以来となる初回の得点、4月10日以来となる二桁安打(10安打)を記録しました。打線の上位も下位もバランスよく機能し、再編の成果が見られました。

しかし、その好材料のすべてをかき消してしまうような出来事が――マイク・トラウトの途中交代。第一打席の一塁への全力疾走で、2023年に手術を受けた左膝を再び痛めた模様で、試合中盤にはベンチに姿を見せず、球団は「左膝の張りによる途中交代」と発表しました。

トラウトの状態は近日中に再評価される予定ですが、エンゼルスにとってシーズンの命運を握る存在だけに、深刻な離脱とならないことが切に願われます。

トラウトはこの日、最初の2打席で1安打を記録。3回表の第2打席では、エマーソン・ハンコックの94.2マイル(約151.5km/h)のシンカーに詰まらされながらも、右方向へ転がすと、1塁へ向けて29.7フィート/秒(約9.1メートル/秒)という今季最速のスプリントスピードで全力疾走。ベースに到達する際にやや伸び上がるような動きとなり、脚に負担がかかった様子でした。

その直後の3回裏には守備に就いたものの、4回表に回ってきた次の打席では、代打としてジョー・アデルが送られ、トラウトはベンチに退きました。

試合後、トラウトは「プレー自体が終わったあと、ベンチに戻ってきた時点では大丈夫だった」と語ったものの、「外野で軽くジョギングし始めたら、違和感が強くなってきた。無理をせず、賢明な判断をしたかった」と明かしました。

ワシントン監督も「無視するより慎重になる方がいい。だから交代させた」と述べ、事態を悪化させないための処置であったことを強調しました。


試合を途中で退いた後、トラウトは医師による診察と基本的な検査を受け、すべて問題なしという結果だったと語りました。さらにアイシングやパルス電磁場療法(PEMF療法)を受けたことで、試合終了時にはすでに違和感が軽減していたとも述べています。

「起きた瞬間は、ちょっと変な感覚だった」とトラウト。「でも治療を受けた後は、実際に少し良くなった感じがする。たぶんだけど、古い瘢痕組織(スカー・ティッシュ)がほぐれただけだといいんだけどね」と前向きな見通しを口にしました。

復帰の時期についてはまだ未定ですが、今のところ大事には至らなかったようです。


現在のところ、トラウトは「木曜日から始まるタイガースとの4連戦初戦には出場できると思っている」と語っており、出場に前向きな姿勢を見せています。

トラウトは今季ここまで打率.173/出塁率.261/長打率.462と苦しみながらも、9本塁打を記録しており、この本塁打数はMLB全体で4位タイにつけています。

しかし、このタイミングでの負傷懸念は非常に痛いものとなります。というのも、彼は過去4シーズンのうち、100試合以上に出場できたのはわずか1度しかなく、怪我に悩まされ続けているからです。

特に2024年シーズン序盤の絶好調ぶりは印象的でしたが、ちょうど1年前のこの時期に左膝の半月板断裂により戦線離脱。その後リハビリを開始しましたが、リハビリ登板2イニングで再び違和感を訴え、別の部位に新たな損傷が判明し、そのままシーズン終了となりました。

さらに2023年には、有鉤骨(ゆうこうこつ)骨折により7月4日にIL入り。復帰後わずか1試合で再び離脱し、そのままシーズンを終えることに。2021年もふくらはぎの故障によりわずか36試合の出場にとどまるなど、毎年のように不運が続いています。

今回の違和感が深刻なものでないことを祈るばかりです。
復帰初戦での出場可否に注目が集まります。


代打で4回に出場したアデルは内野ゴロに倒れました。その後エンゼルスは、7回表まで得点圏にランナーを進められませんでした。ようやくノーラン・シャニュエルが四球で出塁し、続くアデルのヒットで無死一・二塁とチャンスを作りましたが、ホルヘ・ソレアのゴロで走者は進塁したものの、ローガン・オホッピーがポップフライ、ルイス・レンヒーフォがゴロに倒れ、好機を逃しました。

その裏、マリナーズは内野安打で無死一・二塁とすると、そこから打線がつながり、デトマーズとリリーフのライアン・ジョンソンに襲いかかって一挙6点を奪いました。11人の打者が打席に立ち、試合を決定づけました。

この試合、エンゼルスは得点圏で12打数2安打、残塁は9と、再三のチャンスを生かせず。チームはこれで17試合連続で5得点未満となり、これは2022年6月22日〜7月12日以来の長さです。

監督のロン・ワシントンは試合後こう振り返りました。

「7回にチャンスがあったけど、インフィールドからボールを出せなかった。相手はチャンスをしっかりものにして、ボールをインプレーにして、穴を突いて点を取った。我々はアウトを取ることすらできなかった。」

得点力不足に苦しむエンゼルスは、トラウトの状態とともに、打線全体のテコ入れが急務となりそうです。

ジョシュ・カーシェンバウム:MLB.com記者兼プロデューサー
引用元:mlb.com

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