ロサンゼルス発 — 「大谷翔平ボブルヘッド・デー」には、相手投手は要注意だ。
現地木曜夜、ドジャースがアスレチックスを19対2で圧倒した試合で、スーパースター大谷翔平は2本塁打・6打点の大活躍を見せた。この日は、彼の唯一無二の「50-50シーズン(50本塁打・50盗塁)」を記念した特製ボブルヘッド人形が配布された試合でもあった。
ファンが気になる「現在のペース」は――大谷はここまで15本塁打・10盗塁。これはシーズン換算で約55本塁打・36盗塁ペースとなり、昨年同時期(チーム44試合消化時点)の12本塁打・10盗塁を上回るペースだ。
今季初のマルチ本塁打を記録したことで、大谷はアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、カイル・シュワーバー(フィリーズ)と並んで、両リーグ最多となる15本塁打で首位タイに浮上した。
ちなみに、大谷は過去3回のボブルヘッド・ナイトで全て本塁打を記録している。2024年8月には、愛犬「デコイ」を抱えた大谷の人形が配布され、その試合で彼はオリオールズのコービン・バーンズから先頭打者アーチを放った。そして今年4月3日には、3度目の満票MVPを記念したボブルヘッドが配布された試合で、ドジャースが逆転勝利をおさめた末に、大谷が延長戦でサヨナラホームランを放ち、開幕8連勝の快進撃を締めくくった。
今季はあと2回のボブルヘッド配布日が予定されている:
- 8月27日 vs. レッズ
- 9月10日 vs. ロッキーズ
ここまでの流れを見れば、大谷がそのたびに魅せてくれることに大きな期待が高まるのは間違いない。
大谷翔平のこの日6打点は今季最多。2回には犠牲フライでメジャーデビューしたばかりのドルトン・ラッシングをホームに迎え入れ、幸先よく打点をマーク。そのラッシングはこの試合でメジャー初安打を記録した。
そして圧巻だったのが3回――ドジャースはこの回に打者一巡の猛攻で7点を奪取。大谷はこの中で、3ラン本塁打を放ち、一気に主役に。大量リードとなったこともあり、デーブ・ロバーツ監督はフレディ・フリーマン、ムーキー・ベッツ、アンディ・パヘスの主力3選手をここで早々にベンチへ下げた。
だが、大谷の“ショータイム”はまだ終わらなかった。4回にも2ランホームランを放ち、チームに13点差という驚異的なリードをもたらす。
ドジャース打線はこの試合で今季最多となる5本塁打を記録。これは、前日のアスレチックス戦での4本塁打を上回る数字であり、2試合連続の本塁打祭りとなった。
ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com