シカゴ発 — 2024年のFanGraphs版WARで上位3投手がいずれも負傷離脱中のマリナーズにとって、健康な先発投手たちがチームを支えることが極めて重要となっている。
そんな状況の中、現地月曜にレート・フィールドで始まったホワイトソックスとのシリーズ初戦では、2024年WARでチーム4位だったルイス・カスティーヨがその期待にしっかり応えた。
32歳の右腕は、シーズン自己最多に並ぶ7回無失点の好投を披露。シアトルの5-1の勝利に大きく貢献した。7イニングの間に許した安打はわずか3本で、それぞれのイニングで複数安打を許すことはなかった。さらに5奪三振を記録するなど、圧巻の内容だった。
カスティーヨは、2024年8月23日以来となる無四球登板を達成し、最後に対戦した14人の打者すべて(全体でも直近19人中18人)を打ち取る圧巻のピッチングを披露した。
その好投を受け、8回にはフリオ・ロドリゲスのグランドスラムが飛び出し、マリナーズはリードに余裕を持つ展開に。試合終盤は右腕のコリン・スナイダー、トロイ・テイラー、アンドレス・ムニョスがリリーフとして登板し、勝利をしっかりと締めくくった。
今季のカスティーヨは、全盛期のような圧倒的な姿を常に見せているわけではない。平均速球は月曜時点で94.7マイル(試合中は平均95マイル)と、これまでのシーズンの中で最も低く、奪三振率も18.5%と、9年のキャリアで初めて23%を下回るペースとなっている。
それでも、ジョージ・カービー、ローガン・ギルバート、ブライス・ミラーら主力先発陣が離脱する中で、マリナーズは健康な投手たちが一層の奮起を求められている。カスティーヨはその期待に応え、月曜の登板で「まだまだやれる」ことを力強く証明した。
引用元:mlb.com
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