ドジャース・ベッツ病欠で復帰ならずフリーマンは復帰

ロサンゼルス発 — ムーキー・ベッツとフレディ・フリーマンが東京で行われたドジャースの開幕戦を欠場した後、両選手ともに現地時間日曜夜、ドジャー・スタジアムでのエンゼルスとのフリーウェイ・シリーズ(エキシビションマッチ、7-1で勝利)のスタメンに名を連ねました。

しかし、実際に出場したのはフリーマンだけでした。

ベッツは、東京から早期帰国を余儀なくされた体調不良により、約15ポンド(約6.8kg)体重が減少。この日も試合開始約90分前に嘔吐があったため、スタメンから外れました。代わってミゲル・ロハスが遊撃手として出場しました。

ベッツによると、約2週間前から固形物を食べるたびに嘔吐しており、最初に異変を感じたのは3月11日のドジャース最終Cactusリーグ戦の前だったとのことです。液体、特にスムージーは摂取可能で、東京滞在中にも点滴を受けましたが、それ以外は胃腸が受け付けない状態が続いています。具体的な病名は、現時点ではまだ特定されていません。


「いや、体調は本当にいいんです」と語ったベッツは、スプリングトレーニング開始時の175ポンド(約79kg)から157ポンド(約71kg)まで体重が減少していることを明かしました。「身体的にはすごく調子が良くて、トレーニングもできていますし、食べること以外はほとんど何でもできているんです。だから本当に不思議な状態なんですよ。症状そのものはほとんど消えていますが、あとはどうやって胃を落ち着かせるかを見つけないといけないですね。」

ベッツによれば、血液検査やバイタルチェックなどはすべて異常なしで、新たな薬の服用も始めたとのこと。ただし、この状態があと1~2日続けば、さらなる精密検査を受ける可能性もあるとしています。ベッツは現地月曜日のエンゼルス戦(エンゼル・スタジアム)には出場せず、木曜日のタイガースとの本拠地開幕戦の出場も厳しい見込みです。

「食事を摂らずに試合をするなんて考えづらいですよね」とベッツ。「だから、しばらくはこの軽い体重のままやるしかないと思っています。シーズン序盤はちょっと厳しい状況になるかもしれないけど、それでもとにかくプレーしたいんです。もう座っているのも、吐くのも、全部うんざりです。早くプレーしたいんですよ。」


ドジャースは、ベッツに日曜日の試合で2打席に立ち、守備でも3~4イニング出場させる予定でした。フリーマンも同様のプランが組まれていました。左脇腹の不調に悩まされていた一塁手フリーマンは、この日2打席ともソフトなゴロに倒れましたが、守備では4度のプレーに支障なく対応しました。5回表にはキケ・ヘルナンデスと交代しています。ドジャースは翌日の試合で、フリーマンに3打席、5~6イニングの出場を予定しています。

ロバーツ監督は「ここ数日はとても調子が良く、違和感もない」とフリーマンの状態について語りました。「ただ、我々としては慎重に様子を見続ける必要があると考えています。ただ、出場させるからには回復に自信を持っています。」

フリーマンは、東京ドームで行われたカブスとの開幕戦において、試合直前にスタメンを外れました。翌日の第2戦も欠場。彼がこの脇腹の不調を初めて感じたのは、2024年ポストシーズンでのことでしたが、その痛みに耐え抜き、見事なワールドシリーズMVPの活躍を見せました。

「東京シリーズ第1戦前の最終打撃練習中の出来事でした」とロバーツ監督。「恐らくは残っていた瘢痕組織がそこで裂けたような感覚だったと思います。そこで無理はせず、起用を見送るという判断を下しましたが、それは正解だったと思っています。」

主力選手の複数離脱は、どのチームにとっても痛手です。特に、MVP級の実績を持つベッツとフリーマンの離脱は影響が大きいですが、それでもドジャースは、両者抜きでも東京シリーズの2試合を勝利で飾りました。もちろん、シーズンを通して二人を欠く事態は避けたいところですが、それでもチームには対処するだけの力があります。

「過去にも素晴らしいロスターはありましたが、今シーズンのロスターが最も才能に溢れています」とロバーツ監督。「開幕直前の48時間でチームの核となる選手を2人失ったにもかかわらず、それでも前に進み続けることができるのは本当に特別なことです。ベンチの選手たちを鋭敏な状態に保ち、試合に絡めていく柔軟性という意味でも、過去最高と言えるでしょう。」

サラ・ウェクスラー:MLB.comロサンゼルス支局記者/編集者
引用元:mlb.com

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