タンパ発 — ときには「走る前に歩く」ことが必要だ。
レッドソックスがレイズに大敗を喫した月曜夜、その翌日、アレックス・コーラ監督はどうやって気持ちを切り替えたのか?
「今日は5マイル歩いたよ」とコーラ。「走ったんじゃない、歩いたんだ。これがこのスポーツの美しささ。昨日のことについて何を言おうと、今日になればまた試合がある。同じ相手、違う投手。いい野球をして、勝てば明日シリーズ勝ち越しのチャンスがあるんだ。」
コーラ監督は、最悪の敗戦の翌日でも、冷静にリズムを取り戻し、前を向いて戦う大切さを強調した。スポーツは常に「次の試合」がある──それが希望であり、挑戦でもある。
火曜日の夜が終わる頃には、アレックス・コーラ監督の言葉がまるで予言のように響いていた。ジョージ・M・スタインブレナー・フィールドでの一戦は、レッドソックスにとって“リベンジの夜”となり、最近眠っていた打線がついに目を覚ました。試合は7対4でボストンが勝利。
中心となったのは、アレックス・ブレグマン。キャリア初となる5打数5安打の大暴れで、2本塁打、1二塁打、4打点とまさに圧巻の内容。レッドソックス(9勝10敗)を勝利に導く原動力となった。
眠っていた打線が一気に爆発し、コーラ監督が歩きながら取り戻した落ち着きは、チームにも確実に波及していた。
ここ数試合、低調だったレッドソックス打線(直近8試合でわずか14得点/6敗)がついに息を吹き返したのが最大のハイライトだが、この日もう一つの好材料は、先発ウォーカー・ビューラーの力投だった。
打者有利とされるスタインブレナー・フィールドで、ビューラーは5回を投げて被安打3、失点2に抑える好投。これがレッドソックス移籍後4度目の登板で、待望の初勝利となった。
攻守にわたる充実の内容で、チームは前夜の大敗からしっかり立ち直った形となった。
イアン・ブラウン:MLB.comレッドソックス担当
引用元:mlb.com