元UberドライバーJ.C.エスカラ ついに勝ち取った初出場&初安打!

J.Cエスカラ ヤンキース MLB

ニューヨーク — J.C.エスカラは、メジャーリーグにたどり着くまでにユニークな道のりを歩んできた。そんな29歳のルーキーが木曜日、ヤンキー・スタジアムで行われたダイヤモンドバックス戦で7回に二塁打を放ち、ついに念願のメジャー初安打を手にした。試合はヤンキースが9対7で勝利した。

エスカラの初ヒットは、アリゾナの左腕ジェイレン・ビークスから右中間へ鋭く飛んだライナーだった。この日はメジャー初スタメンでもあり、8番・捕手としてラインアップに名を連ねていた。


スプリングトレーニングでは活躍が評価され、キャンプで最も優れた新人に贈られるジェームズ・P・ドーソン賞を受賞。打撃の鋭さとキャッチャーとしての高い守備力をアピールし、見事開幕ロースターの座を勝ち取った。

そんなエスカラが「メジャーの舞台(The Show)」に立つ日が来るとは、数年前までは誰も想像できなかっただろう。2022年4月にオリオールズから戦力外通告を受けた後も、彼は夢をあきらめなかった。生活費を稼ぐため、マイアミ近郊の自宅近くでウーバーのドライバーをしたり、代用教員として授業を受け持ったりと、さまざまな仕事をこなしてきたのだった。


エスカラの「諦めずに挑み続けた物語」は多くの人々にとっての励みとなり、最近ではNBCの人気番組『ザ・トゥデイ・ショー』にも出演を果たしている。

「結婚して、妻(ジョスリン)と一緒にアパートを買ったばかりだったんだ」と、今春エスカラは語った。「つまり、住宅ローンがあって、守るべき妻もいる。何としてでもお金を稼がなきゃならなかったし、誰にも“自分の家”を奪わせたくなかった。支払いを続けるには、できることは何でもやるしかなかったんだ。」

その後エスカラは、独立リーグ、メキシカンリーグ、プエルトリコのウィンターリーグなどでプレーを続け、打撃も守備も高い評価を得ていた。そんな彼に目を留めたのがヤンキースのプロスカウト部門で、2024年1月にマイナー契約を結び、ついに再びMLB組織の一員となった。


当初は「組織内の控え要員」として見られていたエスカラだが、昨シーズンはトリプルAのスクラントン/ウィルクスバリで52試合に出場し、打率.302/出塁率.403/長打率.527という好成績を残した。その後、ドミニカ共和国のウィンターリーグで首位打者を獲得し、その活躍が評価されてヤンキースの40人ロースターに加えられることとなった。

「本当に、彼はこれまでのキャリアで実に多くのことを乗り越えてきた」と、木曜日の試合前にアーロン・ブーン監督は語った。「彼は、心からこの野球という競技を愛しているように見える。すべての過程を楽しんでいるんだと思う。彼は今後、我々にとって非常に大きな役割を果たしてくれる存在になるはずだよ。」

ブライアン・ホック:MLB.comヤンキース担当
引用元:mlb.com

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