タンパ（フロリダ州） — レイズは月曜日、興味深いリリーフ投手をブルペンに加えた。地元タンパ出身のアレックス・ファエドを、タイガースから捕手プロスペクトのエンデルソン・デルガドおよび金銭とのトレードで獲得した。
ファエドを40人ロースターに加えるため、レイズは内野手オスレイビス・バサベをDFA（事実上の戦力外）とした。
トレード詳細
レイズ獲得: 右投手 アレックス・ファエド
タイガース獲得: マイナー捕手 エンデルソン・デルガド、金銭
2017年のMLBドラフトでフロリダ大学から1巡目指名を受けた29歳のファエドは、先週、タイガースがリリーフ投手トミー・ケインリーと契約した際にDFAとなっていた。度重なる故障により先発投手としてのポテンシャルを十分に発揮することはできなかったが、昨季はタイガースのブルペンで役割を確立。しかし、8月に右肩の負傷を負い、シーズン終盤は60日間の負傷者リスト（IL）に入っていた。
レイズへの加入はファエドにとって“ホームカミング”となる。彼は地元タンパのアロンソ高校でプレーし、その後フロリダ大学へ進学。彼の父であるランディ・ファエドは長年アロンソ高校の監督を務めており、レイズのケビン・キャッシュ監督がプレーしていた当時、タンパのゲイザー高校でアシスタントコーチを務めていた。
2022年5月にファエドがタイガースの一員としてトロピカーナ・フィールドで登板した際、子供の頃に「トロピカーナ・フィールドの試合をたくさん観に行った」と語っていた。
今年、ファエドは高校時代にプレーしていた場所から車で約20分のスタインブレナー・フィールドで、レイズの一員としてマウンドに上がる機会を得ることになる。
ファエドの加入により、来週開幕するスプリングトレーニングでのレイズのブルペン争いが一層激しくなりそうだ。レイズは、クローザーのピート・フェアバンクスをはじめ、右腕のエドウィン・ウセタ、ケビン・ケリー、マヌエル・ロドリゲス、左腕のギャレット・クレビンジャー、メイソン・モンゴメリーなど、リリーフ陣の主力投手を複数抱えている。さらに、ハンター・ビッジ、コール・サルサー、エリック・オーズ、ジェイコブ・ワゲスパック、ルール5ドラフトで獲得したマイク・ヴァシルら右腕投手も競争に加わる見込みだ。
昨シーズン、ファエドは37試合に登板し（そのうち6試合はオープナーとして先発）、57回1/3を投げて防御率3.61、55奪三振、28四球を記録した。彼の持ち球の中でもスライダーを最も多用しており、投球の39.6%を占め、空振り率は43%に達した。ファストボールの平均球速は94マイル（約151km/h）で、左打者に対して主に投げるチェンジアップ（全投球の19.9%）、右打者にのみ投げるシンカー（5.4%）も交えながら投球を組み立てた。
ファエドは2021年、2022年、2023年にオプションでマイナーに降格された。彼はメジャーまたはマイナーでの在籍期間が5年未満だったため、昨オフに4回目のマイナー・オプションを認められていた。しかし、タイガースは昨季このオプションを行使せず、昨年がファエドのプロ5年目とカウントされたため、この追加オプションは繰り越されることはなかった。
タイガースがファエドをロースターから外した際、球団の野球運営部門代表であるスコット・ハリスは「本当に難しい決断だった」と語り、彼のチーム内での人気の高さや、マウンド上でのパフォーマンスを評価していた。
「アレックスは非常に才能のある投手で、我々にとって重要なアウトをいくつも取ってくれました。ただ、オプションが残っていない状況では、我々のロースターでのフィットが少し難しくなった」と、ハリスは記者団に説明した。
ファエドの獲得に伴い、レイズは20歳の捕手プロスペクト、デルガドを放出した。彼は昨季、シングルAのチャールストンとルーキーリーグのフロリダ・コンプレックスリーグでプレーし、65試合で打率.259、4本塁打、30打点を記録。捕手としてのリード面でも高評価を得ていた。なお、MLBパイプラインによると、デルガドはタイガースのトップ30プロスペクトにはランクインしていなかった。
また、ファエドを40人枠に加えるため、レイズはオスレイビス・バサベをDFA（D esignated for Assignment）とした。バサベは2023年のシーズン終盤にメジャーデビューを果たしたが、昨季はメジャー昇格の機会がなかった。24歳のユーティリティ内野手として遊撃手、二塁手、三塁手をこなしたが、メジャーでは打率.218、OPS.587にとどまり、3Aダーラムでは66試合で打率.248、出塁率.293、長打率.336を記録していた。
アダム・ベリー：MLB.comレイズ担当
引用元：mlb.com
