水曜日(日本時間木曜)は、かつてのドラフト全体1位指名選手たちにとって特別な一日となりました。
2010年のブライス・ハーパー、2022年のジャクソン・ホリデイ、2020年のスペンサー・トーケルソン、2016年のミッキー・モニアック、そして2021年のヘンリー・デイビス――いずれもドラフト全体1位で指名された5人が、それぞれ本塁打を放ちました。
こうした出来事が「珍しい」と感じられるのは、まさにその通り。実際に非常にまれなケースです。
これはMLBドラフトが始まった1965年以降、元全体1位指名選手が5人以上同じ日に本塁打を放ったのは通算6回目の出来事でした。
実に約16年ぶりの快挙で、前回この珍事が起こったのは2009年8月7日。その日は、パット・バレル、ケン・グリフィーJr.、ジョシュ・ハミルトン、ジョー・マウアー、アレックス・ロドリゲスの5人が一斉に本塁打を放ちました。
この珍記録をより印象づけるエピソードとして、今回5人の元ドラフト全体1位指名選手の1人であるブライス・ハーパーは、前回この現象が起きた2009年8月7日の数か月前に、「野球界の選ばれし者(Baseball’s Chosen One)」として『Sports Illustrated』の表紙を飾っていたことでも知られています。
今回のホームランラッシュは、1日に6人の元1位指名選手が本塁打を放ったMLB記録(2回)にはわずかに届きませんでした。その記録が達成されたのは以下の2日間です:
🔥 6人が本塁打(MLB記録)
日付 | 該当選手 |
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1999年5月26日 | ハロルド・ベインズ、ショーン・ダンストン、ケン・グリフィーJr.、チッパー・ジョーンズ、フィル・ネビン、アレックス・ロドリゲス |
1998年4月7日 | ダリン・アースタッド、チッパー・ジョーンズ、ジェフ・キング、フィル・ネビン、アレックス・ロドリゲス、ダリル・ストロベリー |
そして、以下が過去に「元ドラフト全体1位指名選手が5人以上同日に本塁打を放った日」の一覧です:
💥 5人が本塁打
日付 | 該当選手 |
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2025年4月16日 | ブライス・ハーパー、ジャクソン・ホリデイ、スペンサー・トーケルソン、ミッキー・モニアック、ヘンリー・デイビス |
2009年8月7日 | パット・バレル、ケン・グリフィーJr.、ジョシュ・ハミルトン、ジョー・マウアー、アレックス・ロドリゲス |
2007年9月7日 | パット・バレル、ケン・グリフィーJr.、ジョシュ・ハミルトン、チッパー・ジョーンズ、アレックス・ロドリゲス |
1998年4月15日 | ダリン・アースタッド、チッパー・ジョーンズ、フィル・ネビン、ダリル・ストロベリー、B.J. サーホフ |
このような珍しい記録は、ドラフトで選ばれた才能が時間を経て実を結んだ瞬間とも言えます。
こうした“元ドラフト全体1位指名選手による本塁打祭り”は確かにレアですが、今後も起こる可能性は十分にあります。水曜日に本塁打を放った5人に加えて、現役で活躍中のドラフト1位選手たちは以下のようなスターぞろいです:
🌟 現役の全体1位指名選手(本塁打量産が期待できる)
選手名 | 指名年 | 所属チーム | コメント |
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アドリー・ラッチマン | 2019年 | オリオールズ | 強打の捕手、打撃センス抜群 |
ロイス・ルイス | 2017年 | ツインズ | 健康ならMVP級の活躍も可能 |
ダンズビー・スワンソン | 2015年 | カブス | パワーもあり、毎年2桁本塁打は堅い |
カルロス・コレア | 2012年 | ツインズ | 実績充分の長距離砲遊撃手 |
トラビス・バザーナ | 2024年 | 未所属(プロ入り前) | メジャー昇格後は注目の一角に |
🧨 今後に期待:再び5人 or 6人アーチがあるかも!
ラッチマンやコレア、ルイスなども本塁打力があり、今回のような“全体1位指名選手5人本塁打デー”はそう遠くない未来に再び見られるかもしれません。
さらに、これからバザーナ(オレゴン州立大出身の内野手)などが加わってくれば、新世代による記録更新(最多7人本塁打)も夢ではないでしょう。
ブレント・マグワイアー:MLB.com記者
引用元:mlb.com