WHIPとは?【1イニングあたりの被出塁数を示す指標】

▶ WHIPとは?

**WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)**とは、投手が1イニングあたりにどれだけランナーを出しているかを示す指標です。
四球(Walks)と安打(Hits)の合計を投球回で割った数値で、投手のコントロール力・被打率の両面を評価できます

💡 WHIPが低いほど「出塁を許さない=支配力の高い投手」と言えます。

▶ 計算式と例

WHIP =(与四球 + 被安打)÷ 投球回数

与四球(BB)=四球で出したランナー
被安打(H)=ヒットで出したランナー
※死球(HBP)は含まれません。

▶ WHIPの目安と評価

WHIPの値評価
~1.00圧倒的に優秀(ほぼ出塁を許さない)
1.01〜1.20優秀なコントロール
1.21〜1.40リーグ平均レベル
1.41〜1.60やや不安定
1.60以上改善の余地あり

▶ 実例:山本由伸の東京シリーズ開幕戦

与四球:1
被安打:3
投球回数:5回

WHIP = (1 + 3) ÷ 5 = 0.80

👉 WHIP:0.80
これは非常に優秀なコントロール・被打率を表しています。

▶ WHIPの活用ポイントと注意点

◉ 長所

  • 投手の「出塁を許す力」がわかるため、防御率(ERA)より安定性を評価しやすい
  • 四球・被安打に着目することで投球の質が見えてくる

◉ 注意点

  • 自責点を直接評価する指標ではない(=点は取られていなくてもWHIPが高いことはある)
  • 犠打・エラー・死球などは含まれない

▶ 関連用語リンク

▶ よくある質問(FAQ)

Q:WHIPが低いと何が良いの?
→ ヒットや四球で出塁を許しにくく、ピンチを作らない投球ができる投手であることを示します。

Q:WHIPとERA、どちらが大事?
→ WHIPは「投手の安定感」、ERAは「結果の失点」なので、両方を合わせて見るのがベストです。

▶ まとめ

WHIPは、投手がどれだけ出塁を防げているかを端的に示す指標です。
ERAだけでは評価できない、制球力や被打率の低さを見極める上で、現代の野球評価に欠かせない数字です。

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