ニューヨーク — アーロン・ジャッジが「壁ギリギリのホームラン」を量産してきたわけではないが、ヤンキースのキャプテンは“ショートポーチ”への一発も嫌いではない。
ジャッジはア・リーグトップとなる今季16号となる2ランホームランを8回に放ち、ヤンキースは現地火曜日夜のレンジャーズ戦で5対2の勝利を収め、今季初の貯金9(9試合勝ち越し)に到達した。
この一発は救援投手ケイレブ・ボウシュリーから放たれたもので、ライトフェンスをかろうじて越える326フィート(約99.4メートル)の本塁打だった。これはジャッジのキャリア最短のホームランとなった。それでもジャッジが言うように、「ホームランはホームラン」だ。
ベン・ライスが自身10本目となるホームランを含む2打点の活躍を見せ、右腕ウィル・ウォーレンは自己最多を更新する10奪三振の快投を見せて6回途中までテキサス打線を無得点に封じた。
ウォーレンのこの日の最後の投球は、マーカス・セミエンのストライクゾーン上部を突き抜けるツーシームで、見逃したセミエンは苛立ちを露わにしてダグアウトへと歩みを戻した。
まだ発展途上とはいえ、この新人右腕はヤンキースに大きな希望を与えている。昨季は22回2/3を投げて防御率10.32と打ち込まれたが、もしローテーションが万全であれば、ウォーレンはいまだにマイナーで調整を続けていたかもしれない。それが今では、メジャーの舞台で“生き残る”どころか、“結果を残す”投球を続けている。
5月21日のシアトル戦で9奪三振を記録した直後の登板となったこの日、ウォーレンはレンジャーズ打線をわずか5安打1四球に抑える好投を見せた。2回と4回には、それぞれシングルヒットを許しながらも、3者三振で切り抜ける力投を披露。
特に印象的だったのは、セミエンを2度三振に仕留めた場面だ。試合終盤、満塁のピンチで投じた101球目でセミエンから三振を奪い、大きな山場を乗り切った。
その後、マーク・ライターJr.がリリーフ登板し、ジョク・ピーダーソンを三振に仕留めて満塁のピンチを封じ込めた。
なお、ウォーレンの9イニングあたりの奪三振数(K/9)は11.57で、今季40イニング以上を投げたア・リーグ投手の中で、コール・ラガンズ(14.2)、タリク・スクーバル(11.8)に次いでリーグ3位につけている。
オズワルド・ペラザは6回表に華麗な守備を見せた。三塁線沿いのターポリン(防水シート)を飛び越えながら、ジョシュ・スミスのポップフライをキャッチし、そのまま視界から消えるように転倒。しかし左目を擦りむきながらも、捕球したボールを高く掲げてアウトをアピールした。
アンソニー・ボルピーは6回にタイムリーツーベースを放ち、リードを広げた。9回にはイアン・ハミルトンがツーアウト・ツーストライクからジョナ・ハイムに一発を浴びて完封を逃したが、最後はルーク・ウィーバーが登板し、今季7度目のセーブ機会で6セーブ目を挙げた。
ブライアン・ホック:MLB.comヤンキース担当
引用元:mlb.com