ドジャース・カーショウ 5度目のリハビリ登板を経て2025年デビューへ


フェニックス発 —— 左膝と左足の手術からの復帰を目指してリハビリ登板を重ねてきた左腕クレイトン・カーショウは、これまでにオクラホマ州オクラホマシティ、アーカンソー州スプリングデール、アリゾナ州グレンデールと各地を回って調整を続けてきました。

そして、次の登板はついに“おなじみのマウンド”、ロサンゼルスでの登板になる見込みです。

日曜日の午後、カーショウはトリプルAオクラホマシティで最終調整登板と見られる試合に先発。4イニングで57球(ストライク35球)を投げ、被安打2、四球2、奪三振2、失点2という内容でした。球数・登板イニングともに前回よりやや軽めの内容でしたが、これは事前の計画通りとされています。


カーショウは来週末に60日間の故障者リストから復帰可能となり、本人およびチームのスケジュールを考慮すると、来週日曜日のエンゼルス戦(ドジャー・スタジアム)で今季初登板する見込みです。

一方そのころフェニックスでは、ドジャースがダイヤモンドバックスとの4連戦を8対1の快勝で締めくくり、2勝2敗のタイに。アトランタ、マイアミ、アリゾナを巡る3都市遠征(今季最長)を10試合で6勝4敗というまずまずの成績で終えました。

そして次回、カーショウがマウンドに立つと、メジャー18年目のシーズン初登板となり、これは球団史上最多タイとなる節目の記録です。これにより、ザック・ウィート、ビル・ラッセルと並び、ドジャースで18シーズンを迎える3人目となります。なお、ラッセルとカーショウは、1958年のロサンゼルス移転後、同一球団で18シーズンを過ごす唯一の選手たちです。

現代では珍しくなった“球団一筋の生きるレジェンド”——カーショウはその道を貫く意志を持っており、ドジャース一筋でキャリアを終えるつもりです。37歳の左腕は、サイ・ヤング賞3回、MVP1回、オールスター選出10回という輝かしい実績を持ち、通算防御率2.50、そして2000イニング以上投げた投手の中ではMLB歴代1位のERA+(156)を誇ります。


通算212勝を挙げているカーショウは、通算3,000奪三振まであと32と迫っており、殿堂入りへの道も文句なしの実績で固められつつあります。

昨年は左足の親指の痛みの影響でわずか7試合の登板にとどまり、8月下旬にシーズンを終えました。その後、チームが球団史上8度目のワールドシリーズ制覇を果たす姿を、カーショウはベンチから見守る立場となりました。それは、2025年の復帰を決断する上での大きなモチベーションの一つでもありました。

スプリングトレーニング中、カーショウは次のように語っています。

「もうこれでリハビリは最後にしたいね。正直、もううんざりしてる」と苦笑しながら語ったカーショウ。「でも同時に、それ(リハビリへの嫌気)を理由に引退したくはないんだ。…いつになるかはわからないけど、できるだけ自分の意思でマウンドを降りたい。今はまだ、その“時”ではないと感じてるよ。」


リハビリ期間を通じてカーショウは、「腕の状態は良好だが、手術を受けた足の親指(左足親指)はやや遅れ気味」であり、投球フォームにおける最後の踏み込みに影響があると一貫して語ってきました。それでも、デーブ・ロバーツ監督が受け取っている報告によれば、登板を重ねるごとにその足の感覚も徐々に改善してきているとのことです。

カーショウの復帰が見込まれる中、ドジャースの先発ローテーションは依然として主力を欠く状況です。ブレイク・スネルとタイラー・グラスナウは、ともに投球肩の炎症で15日間の故障者リストに入っており、どちらも復帰まではまだ時間がかかる見通しです。

ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com

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