フェニックス――その瞬間、求められたのは“答え”だった。そして再び、大谷翔平が応えた。
ドジャースは現地金曜夜、チェイス・フィールドで行われた試合の9回表、3点を奪って一時11対11の同点に追いついた。かつては5点のリードを持ちながらも8失点で逆転されていた展開。なおもランナー2人を置き、1アウト。そして打席には、現ナ・リーグMVPの大谷翔平。
ダイヤモンドバックスの右腕ライアン・トンプソンが投じた1-2のカウントのボール――
大谷は豪快なスイングでこれを捉え、バットを放り投げて右手を突き上げながら、右中間スタンドに飛び込む打球を見送った。
この一撃で6得点のビッグイニングを締めくくり、ドジャースは最終的に14対11で逆転勝利を収めた。
「エム・ブイ・ピー!」の大合唱がスタンドから降り注ぐ中、大谷翔平はダイヤモンドを一周した。
この日放った今季第12号は、打球速度113マイル(約182キロ)を記録したとスタットキャストが伝えている。
この夜、ロッキ・ササキは本調子とは言えず、ドジャースのブルペン陣も痛打された。
それでも、大谷翔平というスーパースターが、またしてもナ・リーグ西地区のライバルとの熱戦を自らのバットで決着させた。
ソニア・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com
目次