グレンデール(アリゾナ州)―― ドジャースのスーパースター、大谷翔平がリハビリの次のステップとして、今週末にブルペンセッションを行う予定だ。
これまでにもマウンド上でキャッチボールをする姿が見られており、平地で全ての球種を投げられるようになっているが、今春初のブルペンセッションは、ドジャースが復帰の具体的なタイムラインを設定する上で重要な節目となる可能性がある。大谷は、今回のセッションについて「強度を上げて投げるというよりは、まず傾斜に慣れることが目的」と、チーム通訳のウィル・アイアトンを介して語った。
大谷は2023年9月に右肘の内側側副靭帯(UCL)の手術を受け、昨年11月には左肩の手術も行った。開幕戦には打者として出場できる見込みで、投手としての復帰は5月頃になると予想されている。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は水曜日、大谷翔平のリハビリに関する詳細を明かし、彼がオープン戦(カクタスリーグ)で登板する予定はなく、レギュラーシーズン開幕後もマイナーでのリハビリ登板を行わない見込みであることを明らかにした。
そのため、大谷が実戦登板なしでどのように投球の調整を進めるのか、ドジャースは方法を模索する必要がある。
一方、打者としての調整については「順調」と大谷自身が改めて強調したものの、手術を受けた左肩にはまだ違和感が残っているという。
「可動域が限られている感じです」と大谷は語った。「肘のときも経験しましたが、肩は少し複雑です。その部分は辛抱強くやっていく必要があると思っています。」
ロバーツ監督は、大谷翔平が再び投手としてマウンドに戻る今季は、彼の起用法が昨年とは異なるものになると認めた。肩の状態を考慮し、盗塁の機会は減る可能性が高く、指名打者(DH)としての休養日も増える見込みだ。
「投球と打撃の両立については、彼はこれまでにもやってきましたし、大きな成功を収めています」とロバーツ監督は語った。「ただ、どの程度のバランスでやっていくのか、まだ彼自身も決めていません。今後の話し合いが楽しみですが、昨年よりも複雑な調整が必要になるのは間違いないですね。」
フィリップスとコペックが「スケジュール遅れ」
リリーフ投手のエバン・フィリップスとマイケル・コペックは、昨季からのケガの影響で調整が遅れており、キャンプ入り時点で「少しスケジュールが遅れている」とロバーツ監督は明かした。開幕を負傷者リスト(IL)で迎える可能性もあるが、今後数週間の調整次第で判断するとしている。
フィリップスは昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)で腕を負傷し、ワールドシリーズのロースターから外れた。コペックはオフシーズン中に右前腕の炎症を抱えていたと、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲール記者が報じている。
ドジャースはオフに、2024年のオールスター選出投手であるタナー・スコットとカービー・イェーツを獲得し、さらにブレイク・トライネンと2年契約を結ぶなど、ブルペンの補強を進めた。フィリップスやコペックが欠場した場合でも、チームには十分なリリーフ陣が揃っており、その穴を埋める準備はできている。
「もちろんレギュラーシーズンは重要ですが、健康が最優先です」とロバーツ監督。「幸いにも優れたリリーフ投手が多くいるので、焦る必要はありません。開幕に向けて万全な状態にすることが最も大事ですし、彼らを急がせるつもりはありません。」
佐々木朗希からロハスへの贈り物
ミゲル・ロハスが日本人右腕・佐々木朗希に自身の背番号「11」を譲った際、ベテラン内野手は見返りを求めていないことを明言していた。しかし、佐々木はそれでも何かお礼をしたいと考えていた。
その結果、佐々木はロハスに日本酒2本を贈ることにしたと、ドジャースが公式SNSで明かした。
ソンジャ・チェン:MLB.comドジャース担当
引用元:mlb.com