ロッキーズ デンバーの夕日にちなんだ新しいシティコネクトユニフォームを発表

デンバーのスカイラインと雪を被ったロッキー山脈の景色は、クアーズ・フィールドからの眺めの中でも息をのむ美しさだ。そして今、その鮮やかな色合いが、ロッキーズのフィールドに登場する。


ロッキーズの新しいNike製「City Connect」ユニフォームが、土曜日の朝に公式発表され、ファン向けにも販売が開始された。このユニフォームはチームのアイデンティティを反映した「サイキック・パープル」を基調に、「コバルト・ブルー」「レイザー・ピンク」「レーザー・オレンジ」といったビビッドな色彩があしらわれている。

このユニフォームは、4月18日(金)のナショナルズ戦で初めて着用され、その後シーズン中の金曜ホームゲームごとに着用される予定だ。

これにより、これまで使用されていたコロラド州のナンバープレートをモチーフにした深緑のデザイン(一部の評価者からはCity Connectユニフォームの中で最高、またはトップクラスと称賛されたデザイン)は置き換えられることになる。

新ユニフォームについて、どう感じているのだろうか?

「気に入ってるよ」と、ロッキーズの三塁手ライアン・マクマホンは語った。「前のよりもちょっと派手だけど、それがまたいいんじゃないかな。クールだと思うよ。」

以前のCity Connectユニフォームは、グラウンドの芝や外野フェンスと同じ「緑色」にもかかわらず、その中で“映える”という繊細なバランスを見事に実現していた。しかし、今回の新ユニフォームには“溶け込む”という発想はない。

「ナンバープレート(モチーフ)の時は少し控えめだった」と語るのは、ロッキーズのコミュニティおよび小売部門の副社長ジム・ケロッグ氏。「あれは素晴らしかったし、ストーリーも良かった。でも今回は、まさに180度違う方向に振り切った。それでいいんだ。」

「うちは若いチームだから、“新しい日、新しい朝焼けと夕焼け”というテーマを反映させたかった。ナイキはコロラドの夕焼けを参考にして、この配色を考えてくれたんだ。大胆で、楽しいユニフォームに仕上がったよ。」

MLBのCity Connectユニフォームには、それぞれのデザインに込められた“物語”がある。多くの場合、さまざまな要素に等しく意味が込められている。今回のロッキーズのように、わざわざ細部を見つめて意味を探す必要もない。

クアーズ・フィールドでゲームを楽しんだことがある人、あるいはコロラドで日没直後に西の空を見上げたことがある人なら、すぐにこのユニフォームが何を表現しているのかがわかるはずだ。

ここには、さりげないこだわりもある。公式発表によると、ユニフォームの生地に使われている「リップストップ柄」は、スキーヤーやスノーボーダーが着るクラシックなウェア素材に着想を得たものだという。リップストップ生地は、「過酷なゲレンデの環境にも動じず、それでいて山の多様な地形にも柔軟に対応できる」特性を持っている――そんな意味が込められている。

前作がコロラド独自のナンバープレートをモチーフにしていたこともあり、それに続く今回のデザインには、ストーリー性が強く求められていた。そこで答えをくれたのが、「空」だった。

「これは私たちのブランド、チームをめぐって会話を生み出すきっかけになる」とケロッグ氏。「みんなが気に入るとは限らないよ。人それぞれだからね。好みも違えば、やりたいことも違う。それでいいと思ってる。私たちはただ、“楽しいもの”を世に出そうとしているだけなんだ。」

「もしこれを“真面目に受け取りすぎてる”なら、それはもう“真面目に受け取りすぎてる”んだよ。」

ユニフォームの2つの特徴は、選手たちにも好評を得そうだ。

まずひとつ目は、今回のシティ・コネクト・シリーズで初めて採用された「プルオーバー型ジャージ」。独特な襟のデザインと合わせて、プロ入り前に着ていたユニフォームを思い出させる仕様となっている。プルオーバーで育ってきた選手たちは、ボタン付きのユニフォームでもボタンを留めたまま脱ぎ着することが多く、中には前立て(プラケット)を縫い付けて、ボタンを単なる飾りとして使っている選手もいるほどだ。

そしてもうひとつは、白いパンツの採用。前作では濃い緑色のパンツがデザインされていたが、日中の試合では暑さを訴える選手が多かったため、今回は快適さを重視して白に変更された。

ケロッグ氏によると、現在もロッキーズの「パープル・ピンストライプ」ユニフォームが最も売れている本格仕様のジャージであり、この傾向は今後も続くと予想されている。ただし、前回のシティ・コネクト・ユニフォームやその関連アパレル商品は、ロッキーズのファングッズに“別の色味”を求めるファンに好評で、売上も上々だったという。

色のバリエーションに事欠くことはなく、ファン向けアイテムも豊富に展開される予定だ。

今回のユニフォームでは、山頂を越えて飛ぶ野球ボールを描いた再構築されたロッキーズのロゴ、独特なスリーブパッチ、そしてジャージの「ジョックタグ(裾のタグ)」にあしらわれた「DEN(デンバー)」の文字など、ファン向けグッズとしてさまざまな色やロゴ展開が可能な要素が揃っている。

(※なお「ジョックタグ」は試合中には見えない部分だが、ファンが本格仕様のジャージを着る際には裾をズボンに入れないスタイルが主流のため、ファッションとしての存在感は十分だ。)

「今回のデザインでは、ライフスタイル全体に対応したグッズを揃えていくつもりです」と、ケロッグ氏は語る。「最初からではありませんが、最終的には35種類のキャップを用意する予定です。前回のシティ・コネクト以上に、カジュアルで日常使いできるアパレルや衣類をたくさん展開していきます。」

トーマス・ハーディング:MLB.comロッキーズ担当
引用元:mlb.com

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