サンタンデールのブルージェイ初本塁打は菅野友之からカムデン・ヤーズで

アンソニー・サンタンデール ブルージェイズ オリオールズ MLB

ボルチモア — アンソニー・サンタンデールにとって、オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズは8年間にわたってホーム球場だった。374試合に出場し、通算1,524打席に立ち、81本の本塁打をこの地で記録してきた——すべてオリオールズのユニフォームを着て。

しかし、82本目の本塁打は、これまでとは違う感覚を伴うものだった。

「とても感情的になった」とサンタンデールは語った。「でも、慣れ親しんだ場所だよ。何度もこの球場でプレーしてきたから、戻ってこられて嬉しい。」

現在はブルージェイズの一員として水色のユニフォームを身にまとい、古巣と対戦した土曜日、サンタンデールは「自然体」で打席に立った——そして、やるべきことをやった。

第1打席ではスタンディングオベーションを受け、その後オリオールズがビジョンに流したトリビュート動画を見届けた後、3回表の先頭打者として打席へ。初球をファウルで逃げると、続く91.6マイルのフォーシーム(菅野智之投手)を捉え、スタットキャスト計測で404フィート、ライトスタンドへの一発を放った。


「ファンが本当に自分を愛してくれて、応援してくれていると感じると、本当に特別な気持ちになる」とサンタンデールは語った。「彼らは僕がこの場所で選手として、人間として成長していく姿を見てきてくれたから、余計に意味があるんだ。」

「いつも『強くボールを打つ』という気持ちで打席に立っている。15試合かかってしまったけど、ようやく打てて本当に嬉しいよ。…残念ながら試合には勝てなかったけど、僕らは戦ったんだ。」


試合前、話題の中心はサンタンデールだった。今年1月末にブルージェイズと5年契約を結んだばかりの彼に関しては、トロントのジョン・シュナイダー監督が「毎年恒例」のスロースタート(3月・4月通算で打率.209)について質問を受けたり、ブルージェイズのベンチで報道陣に囲まれて注目を集めたり、古巣オリオールズのチームメートから温かい抱擁や握手を交わされたりと、“トニー・テーターズ”一色だった。

本塁打は4打数1安打のうちの唯一のヒットではあったが、その一撃は確かな印象を残し、そしてブルージェイズにとっては、指名打者としての長打力がようやく開花するきっかけとなることを願うばかりだ。

「彼もきっと、少し肩の荷が下りたと思うよ」と試合後、シュナイダー監督は語った。「ここでの瞬間はとてもクールだったし、ファンが彼に対して温かく迎えてくれたのも本当に素晴らしかった。8年間この場所で活躍してきた選手なんだから、それにふさわしい。だからこそ、彼もリラックスできただろうし、これでもう『彼はそろそろ来るよ』って試合前に言わなくて済むといいね。今日は本当にいいスイングをしていたよ。」


ブルージェイズがサンタンデールを獲得した最大の理由は、その長打力だった。しかし今のところ、トロント全体としても本塁打はやや寂しい状況だ。ここまでチーム全体での本塁打数はわずか7本(15試合)、これはロイヤルズと並んでMLB最少タイとなっている。サンタンデールは今季ブルージェイズで本塁打を放った4人目の選手で、他はアンドレス・ヒメネス(3本)、ジョージ・スプリンガーとタイラー・ハイネマン(各1本)だけだ。

もちろん、シーズンが進むにつれてチームの本塁打数や長打率が上がることが期待されている。今のところ、今遠征中の寒さが打線の冷え込みに拍車をかけているとも言える。

そんな中で、サンタンデールにとって“原点”ともいえるボルチモアの地に戻ってきたことが、彼のバットを温めたのかもしれない。この試合では、1番打者が7回中6回出塁し、2本の二塁打とサンタンダーの本塁打がその中に含まれていた。

「彼が慣れ親しんだ球場に戻ってきて、ファンがあんなふうに迎えてくれるのを見るのは最高だったよ」と先発のボーデン・フランシスは語った。「本人も感動してたと思うし、自分がスタートした場所に戻ってきたことで少し肩の力が抜けたんじゃないかな。いい意味での“リセット”になっただろうし、これをきっかけに本来の力を取り戻してくれると思う。」

トロントにとっては惜しくも勝利には届かなかった試合だったが、サンタンデールにとってはブルージェイズとしての“始まり”を飾るにはぴったりな一日となった。そして、チームの“本塁打ジャケット”を羽織って祝福される姿は、まるでそのまま脱ぎたくないかのようだった。

「この球場で本塁打を打てたのは最高だったよ」とサンタンデールは語った。「明日もまた打てるように頑張りたいね。」

ペイジ・レッキー:MLB.com記者
引用元:mlb.com

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