正式発表 佐々木朗希がロサンゼルス・ドジャースへ – ドジャースは6年前から準備をしてきた

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23歳の日本人エース、佐々木朗希がロサンゼルスとの契約を正式に締結し、水曜日の午後にドジャー・スタジアムで行われた記者会見でお披露目された。 ドジャーブルーのネクタイを身に着け、黒いトイプードルの顔がデザインされたソックスを履いた佐々木は、初めてドジャースの背番号11のユニフォームに袖を通した。その後、壇上に上がった。


「この1カ月間、この一生に一度の機会を受け入れ、そして振り返りながら、純粋に自分が最も成長できる場所を選ぶことに向き合ってきました」と佐々木朗希は、チーム通訳のウィル・アイアトンを通じて語った。
「どの球団もそれぞれの形で支えてくれましたし、たった一つのチームを選ぶのは本当に難しい決断でした。」

その後、佐々木はロサンゼルスを選んだ理由について語った。
投手として成長し、さらに発展できる機会について。 受け入れ、安心してプレーできるチームとコミュニティについて。そして、フロントオフィスの安定性についても言及した。


「多くの球団と話す機会があり、それぞれに魅力的な点がありました」と佐々木は語った。
「しかし、全体的に見たときに、ドジャースが最も魅力的だと感じました。」

佐々木は、世界でも屈指の圧倒的な投球を誇り、100マイルを超える速球と、MLBでも即座に最強クラスになり得る鋭いスプリッターを武器としている。
身長6フィート3インチ(約191cm)の剛腕右腕は、2021年に19歳でNPBデビューを果たして以来、日本球界でトップクラスの投手として活躍し、「令和の怪物」という異名を持つ。

この決断は、千葉ロッテマリーンズによってポスティングされた先月から数週間にわたるプロセスの末に下されたものだった。佐々木はロッテで4シーズンにわたり通算394回2/3を投げ、防御率2.10、505奪三振という成績を残していた。


佐々木は複数の球団と会談を重ねた後、最終候補をパドレス、ブルージェイズ、ドジャースの3球団に絞った。そして、それぞれの球団の本拠地を訪れた上で、金曜の午後に自身のInstagram投稿で決断を発表した。

「最も印象的だったのはフロントオフィスの安定感でした」と佐々木は語った。

ドジャースとの会談では、同じ日本出身のスーパースター、大谷翔平と山本由伸とも対話を交わした。彼らはロサンゼルスでの新たなチームメートであり、2023年WBC優勝時の日本代表でも共に戦った仲間でもある。

佐々木によると、先週のテキストメッセージで自身の決断を伝えた際、大谷と山本は大いに喜んでいたという。しかし、代理人のジョエル・ウルフ氏が数週間前に示唆していたように、彼らの存在が決め手になったわけではないと佐々木は強調した。

「どのチームに日本人選手がいるかどうかは、チーム選びの優先事項ではありませんでした」と佐々木は語った。「ただ、大谷選手や山本選手のような素晴らしい選手と一緒にプレーできることを楽しみにしています。そして彼らだけでなく、ドジャースの他の才能あふれる選手たちと共にプレーできることも、とても楽しみです。」

まさにその通りだ。ドジャースは現在、ワールドシリーズ王者としてオフシーズンの大型補強を続けている。すでにブレイク・スネルを獲得し、テオスカー・ヘルナンデスとブレイク・トライネンの残留も決定。また、MLB.comのマーク・ファインサンド記者によると、左腕リリーフのエース、タナー・スコットとも契約に合意したとの情報があるが、球団からの正式発表はまだない。

そんな数々の補強の中でも、佐々木の獲得は特別なものだった。25歳の誕生日を迎える前にポスティングされたため、佐々木の年俸はルーキーの最低年俸に加え、国際契約金の上限である650万ドルとなった。

佐々木の決断は、金銭面の問題ではなかった。どの球団に行っても、契約金額はほぼ同じだったからだ。むしろ彼は、自身の成長を最優先に考え、最適な環境を見極めようとした。『The Athletic』の報道によると、佐々木は各球団に対し、自身の2024年シーズンにおける球速低下の原因を分析し、その結果を面談時に報告するという課題を与えていたという。

水曜日、そのプロセスについて尋ねられると、佐々木はこう語った。

「限られた時間の中で、各チームの違いを理解するのは難しいと感じていました。そこで、この課題を通じて、各チームがどのように考え、どのようなアプローチをするのかを知る良い機会になると思いました。」

結果的に、ドジャースはこの「課題」において最高の回答を示したようだ。そして、それを証明するかのように、水曜日の記者会見でアンドリュー・フリードマン野球運営部門代表が佐々木を紹介した。

フリードマン氏は、今回の契約が6年前にまでさかのぼるプロセスの集大成であることを強調した。ドジャースが高校時代の佐々木を初めてスカウトしたときから始まったものだ。

「その時点ですでに、彼の爆発的な速球、精密なコマンド、そして年齢を超えた落ち着きが際立っていました」とフリードマン氏は語った。「佐々木はその後も記録を打ち立て、国際舞台で鮮烈な足跡を残してきました。彼とのパートナーシップを築けることに、これ以上ないほど興奮しています。」

AJ・カッサヴェル:MLB.comパドレス担当
引用元:mlb.com

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