ロサンゼルス発 — 佐々木朗希の期待されたルーキーシーズンにまたもや暗雲が立ち込めました。
ドジャースは、右肩インピンジメント(肩の挟み込み症候群)により、佐々木を15日間の負傷者リスト(IL)入りとし、代わりにリリーフ右腕J.P.フェイライゼンを3Aオクラホマシティから昇格させました。
佐々木(23歳)は、5月9日のダイヤモンドバックス戦で平均球速94.8マイルと今季平均より1マイル以上低下。4回を投げて5安打5失点、メジャーで初めての無三振となりました。
デーブ・ロバーツ監督は「試合後に腕に痛みを訴えた」と語り、現地火曜に予定されていたブルペン投球も中止。「何が“正常”で、何がそうでないのかを見極める段階。心身ともに万全な状態で戻れるようにしたい」と説明しました。
100マイル超のフォーシームと鋭く落ちるスプリットを武器に、佐々木朗希は日本から現れた最新の“ピッチング・フィノム(天才投手)”として注目され、昨オフのポスティングではほぼすべてのMLB球団から熱烈な獲得オファーを受けました。
最終的に佐々木を獲得したのはロサンゼルス・ドジャース。すぐにローテーション入りを果たし、球団内外ともに、山本由伸や大谷翔平といった先輩・同僚たちのように即戦力として活躍することが期待されていました。
しかし、今のところその期待とは裏腹に、ルーキーイヤーは苦戦続きとなっています。
佐々木はここまで8先発で1勝1敗、防御率4.72。投球回数は34回1/3で、1試合平均では4回1/3にも満たない内容。与四球22、奪三振24と、三振数に迫る四球の多さも目立っています。
特に懸念されているのが、日本時代と比べて平均球速が3〜4マイル低下している点です。
ロバーツ監督は、その球速低下について「フィジカルの問題と、フォーム上の課題が複合的に絡んでいると思う」と語っています。
「コマンド(制球)の課題もあると思うし、中5日~6日ペースでメジャーの打者を相手に戦うという難しさもあると思う。今は彼と話を重ねながら状態を確認している最中だ。結局のところ、彼自身の実力に見合ったパフォーマンスを引き出し、我々の期待にも応えてもらいたい。そのために、今はあらゆる要素を見極めようとしているところなんだ。」
ササキはこれで、ブレイク・スネル(左肩の炎症)、タイラー・グラスナウ(右肩の炎症)とともに、ドジャースの主力投手3人がIL入りとなってしまいました。
今後のドジャースの先発ローテーションは以下のようになります:
- 山本由伸
- ランドン・ナック
- トニー・ゴンソリン
- ダスティン・メイ
- そして、クレイトン・カーショウ(現地今週土曜のエンゼルス戦でILから復帰し今季初登板予定)
ドジャースは今、投手陣の大幅な再編を余儀なくされている状況です。
引用元:mlb.com