アナハイム — エンゼルスの先頭打者ザック・ネトと、昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞投手タリク・スクーバルの間で火花が散り、3回の三振の後に両軍ベンチが飛び出す騒ぎとなりました。
事の発端は、ネトが試合の初球を捉えて左中間へ429フィート(約131メートル)の先頭打者本塁打を放ったことにあると見られています。これはスクーバルが2023年以降で許した2本目の先頭打者アーチで、もう1本は昨年6月にレンジャーズのオールスター選手マーカス・セミエンに打たれたものでした。
その後のスクーバルはまるで怒りを込めて投げているかのように、98マイル(約158キロ)超えの速球を連発。球場の緊張感も一気に高まりました。
3回表、ランナー三塁・1アウトの場面で再び打席に立ったネトは、スクーバルの99.4マイル(約160キロ)の速球に空振り三振。その直後、スクーバルがネトの方向に何かを叫びました。ネトは背を向けていましたが、振り返ってスクーバルに何かを言い返し、両者のやり取りはヒートアップ。ネトが三塁線を歩きつつエンゼルスのダグアウト方面に向かう中で、スクーバルもマウンドを降りてネトに近づいていきました。
事態はさらに緊迫し、両軍ベンチが飛び出す事態に発展。タイガースの一塁手スペンサー・トーケルソンがスクーバルの前に立ちはだかり、退場にならないよう制止。一方、捕手ディロン・ディングラーはエンゼルス側のファウルゾーンへ出て、場を落ち着かせようとしました。
その後は審判団や両軍のコーチが間に入り、騒動は収束。マウンド訪問のあと、スクーバルはノーラン・シャニュエルを打ち取り、エンゼルスファンのブーイングの中ベンチへと戻っていきました。
引用元:mlb.com
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