メッツ・ソト 本拠地シティ・フィールドで初本塁打含む2ホーマー


ニューヨーク――4月は終わった。そして、フアン・ソトにとって5月最初の日、シティ・フィールドで彼の「お披露目」とも言える活躍が訪れた。

メッツの一員としては初めてとなるシティ・フィールドでのホームランを1試合で2本放ったのだ。しかしその活躍も実らず、試合はダイヤモンドバックスが4対2で勝利した。

ソトはこれまでシティ・フィールドで通算12本の本塁打を記録しているが、いずれもビジターチーム時代のものだった。

メッツが2対0とリードを許していた6回、ソトがついにチームを得点に導いた。

ダイヤモンドバックスの右腕ザック・ギャレンがカウント0-1と優位に立った直後、ソトは左中間スタンドへと運び、アリゾナのリードを1点に縮めた。これがシティ・フィールドでのメッツ移籍後初本塁打であり、56打席目での一発だった。

この本塁打は飛距離391フィート(約119メートル)とStatcastにより推定され、打球速度は106.4マイル(約171キロ)を記録した。


2点差に広がった8回、アリゾナの右腕ケビン・ギンケルを相手に、ソトは再び見せ場を作った。

カウント3-2から、6回とほぼ同じ左中間方向へと運ぶこの日2本目の本塁打を放ち、再び1点差に詰め寄った。これでソトは今季5本目のホームランとなった。

試合後、ソトは次のように語った。

「チームに貢献できるのはいつだって嬉しい。左方向にしっかり打てるようになると、打席の内容も良くなってくる。ボールも深い位置まで見極められてきてるし、いい兆しだよ。」


MLB.comのサラ・ラングスによると、ソトは今回の2本塁打で、27歳の誕生日を迎える前に複数本塁打を記録した試合数が通算24試合となり、ラルフ・カイナーと並んで歴代5位タイに浮上した。彼の前にいるのは、アレックス・ロドリゲス(25試合)、エディ・マシューズ(25)、メル・オット(25)、ジミー・フォックス(26)の4人のみ。

また、本塁打と四球をともに記録した試合が通算101試合目となり、27歳未満ではこちらも歴代5位タイにランクインしている。

金曜日のカージナルス戦を前にした時点で、ソトの今季の打撃成績は打率.252/出塁率.379/長打率.443、14打点。得点圏では23打数4安打(打率.174)と苦しんでいる。それでも、ソト本人は「プレッシャーは感じていない」と語った。

その理由として、カルロス・メンドーサ監督の存在を挙げている。

「メンドーサ監督は、俺に“気楽にプレーしてくれ”と言ってくれてるんだ。だからプレッシャーなんて感じてないよ。2本塁打は出たけど、それで勝てなかったのは残念だったね」と、ソトは振り返った。


メンドーサ監督はソトの状態について、まったく心配していなかった。ここ数日間、「打撃のタイミングが合ってきている」と繰り返し語っており、その読み通り、ソトが2本塁打で結果を出した。

「彼は今、ボールをしっかり空中に運んでいるし、左中間方向に打ち返すようになってきている。彼がそのゾーンに打ち出せるようになると、本当に危険な打者なんだ。今日はそれを確認できてよかった」と、メンドーサ監督は語った。

その一方で、メッツ打線は好機を活かしきれなかった。 8回には一死二・三塁のチャンスを作ったが、マーク・ビエントスとブランドン・ニモが連続三振。この回を無得点に終わった。

メッツはここ2試合で得点圏で12打数無安打、残塁20と拙攻が目立つ。メンドーサ監督もこの点を認めている。

「昨日の試合はいろいろな要素があったが、結局のところ“仕事をやり切れなかった”ということだ。今日に関しては、そもそも多くのチャンスを作れなかった。その点は昨日とは違う。ただ、8回の二・三塁の場面以外では、ギャレンが非常によかったと思う」と語った。


2連敗中とはいえ、メッツは本拠地シティ・フィールドで13勝3敗と依然として驚異的な成績を残している。今回の敗戦は、ホームで連敗したのが2024年7月27〜28日のブレーブス戦以来であることも示している。

カルロス・メンドーサ監督は次のように語った。

「この成績なら、文句はないさ。もちろんホームでのシリーズ敗戦は悔しいし、そういう瞬間はある。でも我々は全体的に良い野球をしている。昨年7月から連敗がなかったということを見ても、それは素晴らしいことだ。今からロードに出るが、また戻ってきて、ここ(シティ・フィールド)でいい野球を続けていきたい。今回はうまくいかなかった試合が2つあっただけで、我々は依然として非常に危険なチームだ、特にホームではね。」

ビル・ラドソン:MLB.com記者
引用元:mlb.com

目次

📝 初心者向けおすすめ記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次