ヤンキース・スタントン 肘の怪我で開幕間に合わず DH構想に暗雲

MLB ヤンキース ジャンカルロ・スタントン

タンパ(フロリダ州)— ヤンキースの指名打者ジャンカルロ・スタントンは、今週受けた血小板濃縮血漿(PRP)注射の影響で、シーズン開幕を負傷者リスト(IL)で迎えることが決まったと、球団が土曜日に発表した。

スタントンは1月中旬から両肘の痛みによりバットを振ることができていなかった。2月24日にはニューヨークへ向かい、ヤンキースが「個人的な事情」と説明する問題に対応していた。来週中にはキャンプに戻る見込みだ。

ヤンキースの主将アーロン・ジャッジは、スタントンと話をしたことを明かし、「彼は明らかにフラストレーションを感じている」と語った。

「彼の代わりを務められる選手はいない。彼が残すであろう数字はもちろん、存在自体が与える影響も大きい。打席の後ろに“27番”が控えているという恐怖感は、チームメイトにとっても助けになるんだ」とジャッジは話した。


ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、スタントンの負傷と現在も続く欠場を考慮すると、3月27日のブリュワーズとのシーズン開幕戦に間に合わせる時間はもう残されていないと語った。

「最も重要なのは、彼の状態を万全にすることだ。もしそれがシーズン序盤の欠場につながったとしても仕方がない」とブーンは述べた。「この問題は最終的にはうまく収まると思う。シーズンは長いからね。」


スタントンの負傷により、ヤンキースの指名打者を誰が務めるのかという問題が浮上している。その上、土曜日のグレープフルーツリーグでのアストロズ戦(ヤンキースが9-3で勝利)で、内野手DJ・ルメイヒューが左ふくらはぎを痛めたことで、状況はさらに不透明になった。

スタントンは昨年10月のポストシーズンでヤンキースにとって大きな戦力となり、ガーディアンズとのアメリカン・リーグ選手権シリーズ(ALCS)ではMVPに選ばれる活躍を見せた。


レギュラーシーズンでは、スタントンは114試合に出場し、打率.233、出塁率.298、長打率.475を記録。20本の二塁打、27本塁打、72打点をマークしたが、左ハムストリングの負傷により約1か月間離脱した。

スタントンが不在の間、昨夏のスタントンのIL入り時と同様に、ジャッジが指名打者を務める機会が増える可能性がある。その場合、トレント・グリシャムが中堅を守り、コディ・ベリンジャーが右翼に移動し、ジェイソン・ドミンゲスが左翼に入る守備布陣となるかもしれない。

「チームのために必要なことなら、何でも受け入れるよ。外野にはいい選択肢がたくさんあるからね」とジャッジは語った。「グリシャムは裏のフィールドでいいスイングをしているし、プレー機会が増えるかもしれない。あるいはコディを右翼に回すかもしれない。とにかく、チームが勝つためにできることをやるだけさ。

スタントンの生産性や、ラインナップの中心にいることの影響力は簡単には代わりが務まらないけどね。でも、俺は柔軟に対応するよ。ブーニー(ボーン監督)はいつも計画や方針をしっかり伝えてくれるしね。」


ブーン監督は、指名打者の起用については最終的にロースターの構成や個々の投手との対戦によると述べた。ただし、特にシーズン序盤において、ジャッジに「半休」を与えることにはメリットがあるとも考えている。

「でも、アーロンの外野守備の価値は高いし、特に彼のコンディションが万全なときはなおさらだ」とブーン監督は語った。「だから、状況を見ながら判断するつもりだ。」

スタントンの負傷を受け、ヤンキースはフリーエージェントの大砲J.D.マルティネスと接触したと報じられている。マルティネスは昨シーズン、メッツで120試合に出場し、打率.235、出塁率.320、長打率.406、16本塁打、69打点を記録した。現在キャンプに参加している指名打者候補には、捕手兼一塁手のベン・ライス、外野手のエバ―ソン・ペレイラ、捕手兼内野手のJ.C.エスカラ、一塁手兼外野手のドム・スミスがいる。

「いい選択肢がたくさんあるよ」とジャッジは語った。「もしかすると、若い選手がシーズン序盤に貴重な打席を得るチャンスになるかもしれないね。」

ブライアン・ホック:MLB.comヤンキース担当
引用元:mlb.com

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