タイガース 50試合を通じて2006年以来のMLB最高成績


セントルイス発――カージナルスとの3連戦最終戦を控え、ブルペンデー(複数投手をつなぐ試合)となることがわかっていたタイガースは、現地水曜日の試合を勝ち取るにはチーム全体の力が必要になると認識していた。

そして、これまでのシーズンと同様に、見事にそれをやってのけた。

ライリー・グリーンとスペンサー・トーケルソンの打撃、堅実な守備、そして投手陣の素晴らしいパフォーマンスがかみ合い、ブッシュ・スタジアムでの試合は5-1で勝利。タイガースはこれで33勝17敗となり、開幕から50試合を終えた時点での勝率で2006年以来初めてMLBトップに立った。

「現実として、毎日が新たな試練だ。そして毎日、準備を整えて試合に臨まなければならない。我々はそれを実行している」とA.J.ヒンチ監督は語った。「このシリーズの初戦(11-4で敗戦)のあと、最も重要なのは翌日の試合だった。そこで勝ち、そして今日、シリーズ勝ち越しのチャンスをしっかりものにした。ここ2日間は多くの選手がよくやってくれた。」

先発のブラント・ハーターが3回無失点と試合の流れを作った。2奪三振、被安打1、与四球1の内容だった。


ハーターは2回の先頭打者イバン・ヘレラに四球を与え、その後アレック・バーリソンにバントヒットを許して無死一・二塁のピンチを迎えたが、そこから落ち着いて対処した。三塁手ザック・マッキンストリーがジョーダン・ウォーカーの打球(打球速度105.5マイル=約170km/h)の強烈なゴロを確実にさばき、二塁へ送球してフォースアウトを取り、失点の可能性を断ち切った。

その後ハーターは残る9人の打者をすべて打ち取り、1回表の先頭メイソン・ウィンを三振に仕留めたのを皮切りに、3回裏の締めくくりではブレンダン・ドノバンを三振に仕留め、自身の登板を見事に締めくくった。

チェイス・リーが後を継ぎ、2イニングを無安打・打者3人で片付け、自身初のメジャーリーグ勝利を挙げた。

「ブラント(ハーター)が最初に流れを作ってくれたんだ。彼が3イニングを投げて、正直どこまでやれるかは分からなかったけど、すごく大きな働きだった。それを受け継ぐように、次々と繋いでいけた」とリーは語った。「ゼロを重ねていけたし、幸いにも打線が序盤に得点してくれて、完璧でなくても勝負できる状況だったのが大きかったね。」

その後はショーン・ゲンザー、ブレナン・ハニフィー、タイラー・ホルトンが中継ぎとして試合を繋ぎ、最後はボー・ブリースキーが2回無失点で締めくくった。


「ブルペン陣には本当に脱帽だよ」とヒンチ監督は語った。「最初の打者が完璧に抑えられなかった場面もあったけど、それでもしっかりとアウトを重ねて、次の投手に予定どおりバトンを渡してくれた。」


今シーズンのほとんどの試合と同様に、グリーンとトーケルソンが攻撃の火付け役となった。2回表の先頭で2者連続シングルを放ち、グリーンはコルト・キースの犠牲フライでホームに生還し、1対0と先制した。


このコンビは4回にも再び得点機を演出した。グリーンが2アウトから四球で出塁すると、トーケルソンがライトフェンス直撃の二塁打を放ち、ウォーカーのグラブをかすめて外野を突破。グリーンが生還し、タイガースは2対0とリードを広げた。


「昨日は自分のアプローチを少し見失ってしまった感じがあった」とトーケルソンは語った。「今日は基本に立ち返って、それを信じてやりきることだけを意識した。それがうまくいったね。」

6回にもタイガースは加点し、再びグリーンとトーケルソンが中心となった。2人はともに四球を選び、グリーンはディロン・ディングラーのヒットでホームイン。ディングラーが一塁と二塁の間で挟まれた隙にトーケルソンも本塁を狙ったが、惜しくもタッチアウトとなった。


トーケルソンは四球を選んで出塁し、トレイ・スウィーニーの犠牲フライでホームイン。8回には、ハビアー・バイエズのシングルでキースが生還した。トーケルソンとグリーンは合わせて3安打・4四球を記録し、タイガースの5得点中4得点を挙げた。

「僕たちはただ毎日を全力で戦ってきただけなんだ」とトーケルソンは語った。「目の前のことに集中して、自分たちのプランを信じて、しっかり準備して実行する。今はその“実行”が非常に高いレベルでできていると思う。」

タイガースはこの試合で、直近22試合中16試合を敵地で戦う厳しい日程を15勝7敗で乗り切った。現在、デトロイト(33勝17敗)はメジャーリーグ全体で最高の勝率を誇る。過去に開幕50試合で33勝以上を記録した1984年と2006年には、いずれもアメリカン・リーグ優勝を果たしている。

デトロイトは直近の3連戦で、初戦にオープナーを起用し、最終戦をブルペンデーで戦いながら、過去17試合で13勝と好調のカージナルスを相手にシリーズ勝ち越しを収めた。

しかし、タイガースが見据えるのは、次の一戦――木曜にホームで迎えるクリーブランド戦だ。昨季、2024年のアメリカン・リーグ・ディビジョンシリーズでデトロイトの夢のようなシーズンを終わらせた相手でもある。

「次にどのカードが控えているか、僕らも無知なわけじゃない」とヒンチ監督は語った。「でも、今日まではそのことを考える余裕もなかった。だからこそ、この勝利をしっかり味わいたい。そのうえで、情報を整理して明日の準備に入る。今は気持ちの良い“勝利の帰路”だし、明日は良いチームが相手にやって来るんだからね。」

引用元:mlb.com

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