エンゼルス・トラウト昨年4月以来の本塁打で調子を上げる

2025-02-27

テンピ（アリゾナ州）発 — エンゼルスのスーパースター、マイク・トラウトがスイングを取り戻しつつある。

トラウトは水曜日のレッズ戦で今春のオープン戦第1号となる本塁打を放った。彼が実戦で本塁打を打ったのは、昨年4月以来のことだった。

月曜日の試合で右翼手として今春初出場したトラウトは、この日は指名打者としてスタメン入り。3回、ベテラン救援投手ブライアン・ショウの投じた球を捉え、左翼スタンドへソロ本塁打を放った。

過去4年間、度重なる故障に悩まされてきたトラウトにとっては、順調な仕上がりを示すポジティブな兆候だ。

「いい感触だったよ」とトラウトは語った。
「いい打席を重ねて、球をしっかり見て、結果もついてきた。」

3度のア・リーグMVPと11度のオールスター選出を誇るトラウトは、オフシーズンに「本来のスイングを取り戻す」ためのトレーニングを行っていた。彼はここ数年、バッティングの悪い癖がついてしまっていたと考えている。

昨年は復調の兆しを感じていたものの、4月29日に左膝の半月板を損傷し、手術を受けることになった。その後、7月23日に3Aソルトレイクでリハビリ出場したが、復帰初戦で膝を再び痛め、再手術を余儀なくされた。

それでもトラウトは完全復活を果たし、かつてのMVP級のプレーを取り戻すことを目指している。ベテラン14年目の彼は、2019年に結んだ12年4億2650万ドルの契約により、2030年までエンゼルスに残る予定だ。

「自分がやっていたことに気づいたんだ」とトラウトは話す。
「それを修正して、本来の自分に戻るためのトレーニングをした。ここ数年を振り返ると、以前の僕は決してボール球に手を出さなかったし、四球をたくさん選んでいた。今は、それを取り戻そうとしている。打席で“守り”に入るのではなく、自分らしくスイングできる状態にしたいんだ。」

トラウトはこの試合、初回にレッズの左腕ニック・ロドロから四球を選び、4回には救援左腕テイラー・ロジャースの前に見逃し三振。月曜日の試合では1打数無安打、1四球、1三振だった。

次回は金曜日のホワイトソックス戦で再び右翼手として先発する予定だ。

トラウトは、3-2からの見逃し三振の直後に最初に考えたことは、今春テスト導入されているABS（自動ボール・ストライク判定）チャレンジ制度だったと語った。ただし、この制度は今季テンピ・ディアブロ・スタジアムでは導入されていない。

「チャレンジできたら面白かっただろうね」とトラウトは話す。
「その前の球、何の球種だったか分からないけど、結構際どかったと思うんだ。でも審判はボールと判定した。そして、最後の球はちょっと外れていたように感じた。チャレンジ制度があったら、間違いなく考えただろうね。あれは外れてたと思うんだけど……まあ、ビデオを見直さないと分からないね。」

33歳のトラウトは、現在コーチのボー・ポーターとエリック・ヤングSr.とともに右翼手への適応を進めている。これまで長年エンゼルスの正中堅手を務めてきたが、右翼でプレーするのは2012年以来。2014年から昨シーズンまではセンター一本でプレーしていた。

「試合で実際に右翼を守ることが大事なんだ」とトラウト。
「経験が少ないからね。センターとは打球の入り方が違うし、新しい中堅手のミッキー・モニアックやジョー・アデルとの連携も大事になってくる。コミュニケーションをしっかり取らないとね。」

右翼の守備については、実際にプレーしながら感覚を掴んでいる最中だ。

「いい感じだよ。とにかく実戦で慣れていくことだね。金曜日もまた出場する予定だから、それが楽しみだ。打球の読みをしっかりやっていくよ。」

「センターと比べて、見える景色が違うんだ。ライン際の打球の角度も違うし、球場によっても対応を変えなきゃいけない。適応するのには少し時間がかかるかもしれないけど、今のところ楽しんでいるよ。」